「磐田を指揮できることは喜びであり、楽しみ」
伊藤新監督と新加入選手がお披露目となった。写真:田中研治
昨季J2を制してJ1に復帰した磐田が1月10日、ヤマハスタジアムで2022シーズンの新体制発表会を行なった。
一昨年の秋に就任し、チームを3年ぶりのJ1のステージに導いた鈴木政一監督は昨季限りで勇退。終盤戦、体調不良の監督に代わり指揮を執ったクラブOBの服部年宏トップコーチもJ3福島ユナイテッド監督就任のためにクラブを去った。新たにチームを預かるのは昨季ヴァンフォーレ甲府を率いてJ2で磐田と戦った伊藤彰氏。甲府時代の片腕、渋谷洋樹氏もヘッドコーチに就任した。
会見で磐田の小野勝社長は、新監督について「鈴木監督の後任を託す人選の鍵となったのは、この1年半で培ったチームの土台、DNAを引き継ぎながらJ1仕様にチーム力を引き上げることができる方。強化部と検討を重ねた結果、候補はただひとり、伊藤監督しかなかった」と起用理由を明かした。
「磐田を指揮できることは喜びであり、楽しみ」と語る伊藤新監督も、「私に託された仕事は、昨シーズン圧倒的な力を発揮したジュビロの強さをJ1で継続させること」と語る。「攻撃力をさらに磨き、昨季は失点が多かったので守備の構築をしっかり行なっていく。残留はもちろん、数年でACL争いをし、タイトルを意識できるチームにしていきたい」と、抱負を語る口調に力をこめた。
磐田は昨季、鈴木監督のもとでチームの連係力、練度が徐々に上がり、標榜したアグレッシブで攻撃的パスサッカーが形になってきており、それが強さに結びついた。首脳陣は入れ替わったが、フロントも新監督もその土台を霧散させず、生かすことを重視している。伊藤監督は、自分が志向するサッカーと、昨季磐田が実践していたサッカーは同じ路線上にあると明言。「いわゆる"ポジショナルプレー"というか、相手の立ち位置や、その時の自分の優位性や能力を意識し駆使しながら戦っていた磐田に、私のエッセンスを少し加えてより魅力的で攻撃的なチームを作り上げたい」と、目指すサッカー像を語った。
一昨年の秋に就任し、チームを3年ぶりのJ1のステージに導いた鈴木政一監督は昨季限りで勇退。終盤戦、体調不良の監督に代わり指揮を執ったクラブOBの服部年宏トップコーチもJ3福島ユナイテッド監督就任のためにクラブを去った。新たにチームを預かるのは昨季ヴァンフォーレ甲府を率いてJ2で磐田と戦った伊藤彰氏。甲府時代の片腕、渋谷洋樹氏もヘッドコーチに就任した。
会見で磐田の小野勝社長は、新監督について「鈴木監督の後任を託す人選の鍵となったのは、この1年半で培ったチームの土台、DNAを引き継ぎながらJ1仕様にチーム力を引き上げることができる方。強化部と検討を重ねた結果、候補はただひとり、伊藤監督しかなかった」と起用理由を明かした。
「磐田を指揮できることは喜びであり、楽しみ」と語る伊藤新監督も、「私に託された仕事は、昨シーズン圧倒的な力を発揮したジュビロの強さをJ1で継続させること」と語る。「攻撃力をさらに磨き、昨季は失点が多かったので守備の構築をしっかり行なっていく。残留はもちろん、数年でACL争いをし、タイトルを意識できるチームにしていきたい」と、抱負を語る口調に力をこめた。
磐田は昨季、鈴木監督のもとでチームの連係力、練度が徐々に上がり、標榜したアグレッシブで攻撃的パスサッカーが形になってきており、それが強さに結びついた。首脳陣は入れ替わったが、フロントも新監督もその土台を霧散させず、生かすことを重視している。伊藤監督は、自分が志向するサッカーと、昨季磐田が実践していたサッカーは同じ路線上にあると明言。「いわゆる"ポジショナルプレー"というか、相手の立ち位置や、その時の自分の優位性や能力を意識し駆使しながら戦っていた磐田に、私のエッセンスを少し加えてより魅力的で攻撃的なチームを作り上げたい」と、目指すサッカー像を語った。
新加入選手は9人。会見にはコロナ禍によりブラジルから来日できていないMFドゥドゥ、DFリカルド・グラッサを除く7人が登壇した。
昨季のJ2得点王ルキアン、生え抜きの小川航貴が移籍し、補強が注目されるFW陣には、横浜FCからジャーメイン良、昨季レンタルで在籍した横浜F・マリノスから元日本代表の杉本健勇が加入。2選手ともボランチに名手・遠藤保仁を擁する中盤からのパスの質の高さに信頼を寄せ、「しっかり動き出しをして結果を出したい」と意気込む。
横浜FCから加入したレフティのDF袴田裕太郎は、左サイドの攻撃力をアップさせる存在になりそう。アカデミー時代に伊藤監督の指導を受け大宮で10番を背負った黒川淳史、横浜から加入したGK梶川裕嗣は先発争いでチームに刺激をもたらすだろう。
高校サッカー選手権でキレのあるドリブル突破力を披露した静岡学園のMF古川陽介は「まずは身体を作ってトップ戦にデビューすることを目標にしたい」。ユース出身のボランチ藤原健介とともに、成長が楽しみな高卒ルーキーだ。
「即戦力から将来の有望株までバランスがとれた補強ができて満足している」と鈴木秀人トップマネージメント部長。J2で安定した強さを発揮してきた磐田を新たな指揮官がどう進化させ、選手たちをどう機能させるのか。J1でどんな戦いを見せるのか注目される。
取材・文●高橋のぶこ
昨季のJ2得点王ルキアン、生え抜きの小川航貴が移籍し、補強が注目されるFW陣には、横浜FCからジャーメイン良、昨季レンタルで在籍した横浜F・マリノスから元日本代表の杉本健勇が加入。2選手ともボランチに名手・遠藤保仁を擁する中盤からのパスの質の高さに信頼を寄せ、「しっかり動き出しをして結果を出したい」と意気込む。
横浜FCから加入したレフティのDF袴田裕太郎は、左サイドの攻撃力をアップさせる存在になりそう。アカデミー時代に伊藤監督の指導を受け大宮で10番を背負った黒川淳史、横浜から加入したGK梶川裕嗣は先発争いでチームに刺激をもたらすだろう。
高校サッカー選手権でキレのあるドリブル突破力を披露した静岡学園のMF古川陽介は「まずは身体を作ってトップ戦にデビューすることを目標にしたい」。ユース出身のボランチ藤原健介とともに、成長が楽しみな高卒ルーキーだ。
「即戦力から将来の有望株までバランスがとれた補強ができて満足している」と鈴木秀人トップマネージメント部長。J2で安定した強さを発揮してきた磐田を新たな指揮官がどう進化させ、選手たちをどう機能させるのか。J1でどんな戦いを見せるのか注目される。
取材・文●高橋のぶこ