「夢のようです」100回目の選手権を制した青森山田、黒田監督が感無量の涙!「決勝での敗退を無駄にすることなく」

2022年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合終了の瞬間、指揮官の目に光るものが

青森山田の指揮を執る黒田監督。3度目の優勝に導いた。写真:徳原隆元

 第100回全国高校サッカー選手権大会は1月10日、決勝の大津対青森山田が行なわれ、4-0で青森山田が勝利を収め3大会ぶり3度目の優勝を飾った。
 
 試合終了の瞬間、指揮官の目には光るものが見えた。ここ2年連続で決勝で敗れ、記念すべき100回目の選手権で悲願の全国制覇を果たした。青森山田の黒田監督は、「本当に選手たちの頑張り、本当にほめてあげたい。このコロナ禍で運営に関わる全ての方々がこのような素晴らしい大会を催してくれたことを本当に嬉しく思います。心から感謝しています」と優勝の喜びと大会開催への感謝を語った。

 青森山田は夏のインターハイ、高円宮杯プレミアリーグEASTに続き、高校年代のタイトルを獲得し、三冠を達成。指揮官は、「春先にキャプテンの松木が掲げた三冠は決してそんな甘いものではないだろうということで本当に苦しみながらも、そんな簡単なことじゃないと言いながら来ましたけども、まさかこの100回の記念すべき年に、すべてのタイトルを獲れるのは夢のようです。本当に素晴らしい選手たちに恵まれて幸せな気分です」と選手たちの成し遂げた偉業を称賛した。

 また、試合後にサッカー解説者の城彰二氏から受けたインタビューでは、優勝の要因として「昨年一昨年の(決勝での)準優勝敗退を無駄にすることなく、その反省点をすべて背負いながら、松木キャプテン中心に1年間切磋琢磨して取り組んでくれた成果だと思う」「選手たちがどんな状況にも折れずに一歩一歩積み上げた。その辺は我々大人からしても感心するだけの大きなチームだった」と改めて選手たちの頑張りを称えた。

 今大会は5試合で計21得点。わずか2失点という堅守を見せ、圧巻の強さで優勝を掴んだ青森山田。最期は、黒田監督も脱帽するほどの強さを誇るチームに成長していたと言えるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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