バルセロナ「今夏の仕上がりチェック」新シーズン初ゴールはスアレス! 渦中のペドロも躍動

2015年07月22日 豊福晋

スアレスは意欲に満ちたプレーで前線を牽引。

新シーズンのオープニングゴールを奪ったスアレス(9番)。2年目のさらなる爆発が期待できそうだ。 (C) Getty Images

○バルセロナ 2-1 ●LAギャラクシー
[得点者]スアレス、S・ロベルト
 
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 バルサにとってこのLAギャラクシー戦が新シーズンの初戦。システムは定番の4−3−3で、L・エンリケ監督は21人の選手を起用した。
 
■シーズン初ゴールはスアレス!
 
 今シーズンの初ゴールを奪ったのはスアレスだ。手に当たったように見えた怪しい得点ではあったが、どんな形でも決めるというスアレスの面目躍如といったところ。動き出しの速さとスペースを狙う感覚は相変わらずだ。
 
 コパ・アメリカに出場したメッシとネイマールと違い、コパに出場しなかったスアレス(例の噛みつき事件で代表公式戦は出場停止中)はオフの間に十分に英気を養えたようだ。意欲に満ちたプレーで前線を牽引した。
 
■不名誉な「レッテル」を剥がしたドグラス
 
 1年目の昨シーズンは使い物にならないというレッテルを貼られたドグラスが、その酷評を覆した。
 
 21人が起用されたこの試合で唯一先発フル出場を果たし、右サイドでラフィーニャ、スアレスと連携しながら積極的に攻撃に参加。左足のシュートで惜しいシーンを作るなど、チャンスに絡んだ。
 
 再契約したD・アウベス、1月からチームに加わるA・ビダルと立ちはだかる壁は厚いが、不名誉なレッテルは間違いなく剥がした。
 
■退団濃厚なペドロ、アドリアーノも躍動
 
 ペドロはマンチェスター・ユナイテッド、アドリアーノはローマへの移籍が有力視されているが、ともに先発でピッチに立ち、その影響を感じさせない好パフォーマンスを披露した。とりわけ、豊富な運動量で攻守に貢献したペドロの仕上がりの良さが目に付いた。
 
 L・エンリケ監督は試合後、「彼らを獲得したいというクラブがあれば、(定められた)違約金を支払うだけだ」と、放出拒否の意向を明らかにしたが、はたして――。
 
文:豊福晋
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