「ノバクはこの混乱の被害者」冨安の恩師が、ジョコビッチの豪入国拒否問題に持論!「最初に間違えたのは運営側だ」

2022年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大会出場を保証するのを避けるべきだった」

ジョコビッチ問題について言及したのが同胞のミハイロビッチだ。 (C) Getty Images

 政府の指示に従うべきだが、ノバク・ジョコビッチは被害者だ――友人でもある同胞のシニシャ・ミハイロビッチがそう語った。

 新型コロナウイルスのワクチンを接種していないジョコビッチは、全豪オープン主催者側からの接種免除で現地入りしたが、適切な証拠を提出しなかったことを理由に入国を拒否された。選手は異議をとなえており、1月10日からの審理に注目が集まっている。

 ジョコビッチの問題に関しては世界中の各界から様々な声が上がった。同じセルビア人で、昨夏まで冨安健洋(現アーセナル)がプレーしていたボローニャを率いるミハイロビッチ監督は、政府の指示に従うべきとしつつ、選手も被害者との見解を示している。

イタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで、ミハイロビッチは「最初に間違えたのは運営側だと思う。政府の指示に従い、法を守り、ジョコビッチに大会出場を保証するのを避けるべきだった」と話した。

「オーストラリアに向けて出発したのなら、免除が認められる条件があると保証されていたということだ。私の見解では、ジョコビッチはこの混乱の主な責任者ではなく、最初の被害者だよ」
 
 そして、「すべてを内部、州と政府で解決すべきだったと思う」とも述べている。

「法は守るもの。だがこうすることで、彼らはジョコビッチをワクチン反対派の擁護者にしてしまった」

 さらに、3回目の接種が解決策と主張するミハイロビッチは、「選択の自由には賛成だ。だが、それが好ましくない影響を及ぼす可能性もある」とも話した。

「ボローニャでは二コラ・サンソーネが接種を望んでいなかった。誰も彼に強制しなかった。しかし、試合に出るために3回目の接種が必要という規則になれば、それをするか、外れるかどちらかだ」

 ジョコビッチの件はどうなるのか、10日の審理が待たれる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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