「カワベは1月末まで帰ってこない」スイス紙が唐突な川辺駿のウルブス移籍に嘆き節「グラスホッパーは振り回されている」

2022年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「1月末の試合に間に合うかすら不透明」

その進退がスイスでも話題を呼んでいる川辺。(C)Getty Images

 現地時間1月5日、プレミアリーグのウォルバーハンプトンは、スイス1部のグラスホッパーに所属しているMF川辺駿の獲得を発表した。契約期間は3年半とされているが、今季終了まではスイスでプレーするという。

 この一報はイングランドのサポーターやメディアを驚かせたが、スイス側でも驚きが走ったようだ。現地紙『Blick』によれば、「カワベは1月末までイングランドに滞在し、1月30日に予定されているシオン戦への参加すら不透明な状況だ」と伝えている。

「チューリッヒのクラブは、リーグ中断の間に行なわれるトレーニングキャンプを含め、シーズン後半の準備のすべてを、かつてのDFボスと中盤のモーターを失った状態で行なうことになった。トッティとカワベが再び戻って合流する日付けは未定だ。ジョルジオ・コンティーニ監督は、オートマティズムや戦術のバリエーションをどのようにリハーサルすればいいのか?」
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 さらに同紙は「カワベの移籍についてはまだ不明な点が多い」と指摘している。

「少なくとも放出するクラブにとっては理想的な方法ではなく、再レンタルに至った経緯も不明。これだけでも、グラスホッパーがウォルバーハンプトンの気まぐれに振り回されていることは明らかだ。プレミアリーグのクラブが咳をすると、スイスのクラブまで風邪をひく」

 グラスホッパーは、2016年にウォルバーハンプトンを買収した中国の投資会社グループの主を担う復星国際の創業者のひとり、郭広昌CEOの妻、ジェニー・ワンが会長を務めているチャンピオン・ユニオン・ホールディングスが9割の株を所有している。以降、選手も盛んに行き来しているといい、2クラブの繋がりは無視できなくなっているというわけだ。

 同クラブは国内リーグでは27回の優勝という輝かしい古豪。だが、現状ではウルブスの下部組織のような位置づけとなっていることを疑問視する声も多いようだ。同紙は「スイスでも最高の経歴を持つクラブにとっては、絶対にありえない。あり得てはならないことだ」と嘆きを露わにしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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