【柏】新戦力のエデルソンが練習試合に出場。「もっと連係を高めていきたい」

2015年07月22日 小田智史(サッカーダイジェスト)

「ゴールを決めて、サポーターに(応援)チャントを歌ってもらいたい」

気温30度を超える暑さは少々堪えたというエデルソンだが、「プロとしてどんな環境であろうとプレーしなければいけない」と力強く語った。 (C) SOCCER DIGEST

 今季初の連勝を飾った柏は、7月25日に敵地で4節・仙台戦を迎える。オフ明けの21日には急遽、柏日体高との練習試合(非公開)を実施。Jリーグデビューが待たれる新戦力のブラジル人FWエデルソンも出場し、チームメイトたちと連係の確認を行なった。
 
 エデルソンによると、練習試合では最前線のCFでプレー。「連係をはじめ、改善していかなければいけない点はたくさんありました」としながらも、「CFは自分も慣れているポジションですし、やりやすかったです」と振り返った。
 
 この日は全国各地で猛暑日(35度以上)が記録されるなど、今年一番の暑さで、柏も練習試合が行なわれた17時の時点で30度超え。「日本は印象的にもう少し寒いかなと思っていたので、暑さや湿度は正直堪えました」と心中を明かす。
 
「この数か月間、試合がなかったので、そういった部分ではまだコンディションが万全ではない部分は少なからずあります。ただ、どのポジションでプレーしようが、最初から出ようが、途中出場であろうが、チームに貢献するために全力を尽くす。土曜日の試合に向けて準備していくだけです」
 
 エデルソンの起用法は、大きな注目ポイントだ。現在CFを務める工藤壮人は2試合連続ゴール中と調子は上向き。練習試合を見守った工藤は、「ブラジル人選手らしく狭いスペースで局面を打開する発想だったり、マークを外したりする感覚は、見ていて非常に上手いと感じた」とエデルソンの印象を語り、「良い争いができればなと思う」と迎え撃つ姿勢を示している。
 
「前線で一人ひとりが動いてスペースを作る動きは、自分を含めてやっていく必要があるし、なによりも『自分がチームに慣れる』、『もっとチームを知る』という意味で、連係を高めていかないといけない」(エデルソン)
 
 仙台戦の出場は登録の手続きをクリアすればという条件付きだが、渡辺毅ダイレクター曰く「チームとしては出場できるシチュエーションでゲームプランを組んでいる」。
 
 報道陣からサポーターが早くも応援チャントを用意していることを伝え聞くと、エデルソンは「サポーターの応援あっての選手。ゴールを決めて、このチャントを歌ってもらいたい」とゴール宣言で呼応。調子を上げてきたチームで、新助っ人が、どんなハーモニーを奏でるのか。いよいよ、2013年のブラジル全国選手権得点王がベールを脱ぐ。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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