【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|チェンマイFCでのチャレンジを終えて

2015年07月21日 サッカーダイジェスト編集部

すべての人たちに「ありがとう」という感謝の気持ちでいっぱい。

チェンマイFCを退団した三浦監督。今後も海外でのチャレンジを模索していく。(C) SOCCER DIGEST

 7月19日のタイリーグ・ディビジョン1のファーストステージ最終節、ナコーンパトム・ユナイテッドFC戦を最後に、チェンマイFCの三浦泰年監督がクラブを退団することになった。これまで、弊サイトに「【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』」として寄稿していただいた三浦監督だが、ひとまず海外での最初のチャレンジに終止符を打つ。
 
 今回は特別編として、これまでチェンマイFCで指揮を執ってきた三浦監督から退団に際しての挨拶を掲載。このチャレンジをステップに、三浦監督は海外でのさらなる飛躍を目指すつもりだ。
 
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 タイリーグ・ディビジョン1のファーストステージ最終節をもって、チェンマイFCでの最後の指揮を終えました。僕はこの試合でチェンマイFCを退団。すべての人たちに6か月と2週間、「ありがとうございました」という感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 きっとこの期間が尊く、無駄なものではなかったということは、僕とチェンマイFCの未来によって証明されるのであろうと思います。これから何処へ行ってもチェンマイで過ごした時間は忘れない。そしてチェンマイFCを陰ながら応援し続けたいと思っています。
 
 僕にとって最後の試合は、結果こそ付いて来ませんでしたが、0-2という状況から追いつき、選手たちが一丸となってコレクティブにまとまった瞬間は、監督として追求してきた理想の形でもありました。そして、そこからさらに、45分間+アディッショナルタイムで勝利を掴み取れなかったことに自分自身、本当に悔しさを感じています。
 
 ただ、厳しい状況から立て直し、勢いを取り戻して勝利を目指した選手たちの姿勢は、今後の『自信』へと繋っていくはずです。そして将来的には、人の心の分かる人間が、この素晴らしい人たちが集まるチェンマイFCを育てていくべきだと考えます。
 
 この数字(成績)でありながら最後まで信用、信頼して支えたくれたサポーター、ファン、市民と最後までどんな状況にも耐え、信頼し、戦った選手たちにもう一度『ありがとう』と伝えたいと思います。
 
 サッカーは永遠に続きます。そのサッカーを純粋に愛し、これからも一歩一歩前進していくつもりです。
 
 今回、通常の『指揮官コラム』はお休みになりますが、また次回を楽しみにしてほしいと思います。
 
2015年7月20日
三浦泰年
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