［高校選手権２回戦］大津 ４-０ 東福岡／12月31日（金）／熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

　１回戦で愛知県代表の中部大第一を５-０で下した熊本県代表・大津が、同じ九州勢である福岡県代表の東福岡から４点を奪い、３回戦に駒を進めた。

　このうち２点を奪ったのが、３年生MF川口敦史だ。前半10分にゴール前のこぼれ球に反応し、左足で先制ゴール。さらに後半８分にも追加点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献した。

　両チームは高円宮杯U-18プレミアリーグWESTでも対戦しており、今シーズンは１勝１分。よく知った相手だからこそ、川口は「負けたくなかった」と振り返った。

「自分は夏のインターハイに出て以降、公式戦でゴールがなかった。取りたいと思っていたけれど、なかなか取れずにいた。今日の試合の前も、東福岡を相手に何ができるんだろうと考えていた。点を取れてよかったなと思う」
 

　同会場の第１試合では同じ九州勢の佐賀東が、前回王者の山梨学院を２-０で撃破。川口は、小学生のころからの旧知の仲である佐賀東の中山琉稀が先制ゴールを決めた姿を見て、刺激を受けたという。

「中山とは同じ小学校から同じチームで一緒にサッカーをしていた。お互いにライバル心もあると思う。試合前にああいうシュートを決めたのを見て、負けたくないなと思った。ほかにも佐賀東には、サガン（鳥栖U-15）でチームメイトだったメンバーもいる。そういうメンバーに負けないように、次もチームに貢献したい」

　３回戦ではその佐賀東と対戦する。大津を率いる山城朋大監督は「最近、九州のチームがベスト８、ベスト16に残ることが少なくなってきている。九州全体でレベルアップしようとしているので、戦うのは少し心苦しい」と述べた一方、「トップを走っているという自負もある。絶対に負けられない」と意欲を見せた。

　注目の九州勢対決は１月２日、再び熊谷会場で14時10分にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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