アトレティコ監督就任から丸10年のシメオネを前エイバル指揮官が評価!「逃げるように引き上げるのが不思議だったが…」

2022年01月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

10年で8個のタイトルをもたらす

異例の長期政権を確立するアトレティコのシメオネ監督。(C)Getty Images

 2021年12月23日、ディエゴ・シメオネがアトレティコ・マドリーの監督に就任して丸10年が経った。

 その間、二度のヨーロッパリーグ制覇を含む計8個のタイトルをもたらし、就任2年目以降はラ・リーガでもつねに3位以内をキープ。13-14シーズンと20-21シーズンは優勝に導いている。さらにチャンピオンズ・リーグでも二度の決勝進出を果たすなど、クラブ史上最大の黄金期をもたらした。

 異例の長期政権を確立するシメオネの功績に改めて注目が集まっているが、その10年の中でエルネスト・バルベルデ(元バルセロナ監督)に次いで2番目に監督として対戦する機会が多かった指揮官が、『エル・パイス』紙でシメオネについて評価している。昨シーズン限りでエイバルを退団し、現在はフリーのホセ・ルイス・メンディリバルだ。
 
 歯に衣着せぬ物言いでも有名なベテラン指揮官はこう語る。

「最初の頃は、試合が終わると逃げるようにロッカールームに引き上げることを不思議に感じていた。『この野郎、勝ったくせになんで走って逃げるんだ』ってね」

「でも、何度か言葉を交わすうちに、徐々に彼の本質を理解できるようになっていった。どんなときも対戦相手やレフェリーを敬う気持ちを忘れない。シメオネとはそういう男だ。もちろん、必死に自分を押し殺しているように見えるときもあるけどね。彼だってろくでなしな部分は持っているはずだから(笑)」

 つねに直情的で自然体なメンディリバルらしい、愛のある「ライバル評」と言えるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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