静岡学園が圧巻5発で快勝スタート! 前橋育英、東福岡、大津らも2回戦へ進むなか、流経大柏や西武台が初戦敗退【選手権1回戦】

2021年12月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

上州のタイガー軍団は終盤にゴールラッシュ!

静岡学園は後半に畳みかけて大勝発進。覇権奪還へ視界は良好だ。写真:徳原隆元

 第100回全国高校サッカー選手権大会は12月29日、首都圏各地で1回戦の15試合が開催。優勝経験校の静岡学園、前橋育英や、大注目のDFチェイス・アンリを擁する尚志、大津、長崎総科大附、桐光学園、阪南大高などが2回戦へ駒を進めた。

"打倒・青森山田"の筆頭格である静岡学園は快勝スタート。前半3分、左CKからDF三宅が頭で落とした球をMF小泉が押し込んで先手を取る。しかしその後、ボール支配で上回って終始敵陣でパスを回すも、森&増田のCBペアが仕切る徳島商DF陣の強度は高く、容易くチャンスは掴めない。

 それでも後半7分、静岡学園はふたたび左CKから北九州内定DF伊東が高打点ヘッドで追加点を奪うと、その1分後にはMF高橋が3点目を蹴り込む。さらに直後にもワンツーから抜け出した磐田内定MF古川も鮮烈弾を決めてダメを押した。終わってみれば5-0のクリーンシートで、好発進を飾っている。

 4年ぶりの戴冠を狙う前橋育英は草津東と対戦。前半6分、鮮やかなトラップからFW守屋が右足を一閃して先制に成功すると、その後も主導権を握り続ける。幸先良い出だしだったものの、追加点がなかなか生まれず、後半は盛り返した草津東にあわやの場面を作られてしまう。試合を決めたのはエースだった。後半34分に守屋が左足でリードを広げると、アディショナルタイムに2点を加えるラッシュ。ハットトリック達成で全得点に絡んだ守屋の大活躍で、上州のタイガー軍団が勝利した。
 
 フクダ電子アリーナでは、優勝候補の一角を担う流経大柏が破れる波乱が。近大和歌山との一戦は、前半早々に均衡が破れる。流経大柏は右サイドからMF都築が送ったグラウンダーのクロスを、中央で待ち構えたMF小林恭が見事に右足ダイレクトで合わせて先制。しかしその後はGK後追が好守を連発した近大和歌山の牙城を崩せず、何度かの絶好機でシュート精度を欠いてしまう。

 すると後半28分、近大和歌山は電光石火のカウンターからFW谷口が値千金の同点ヘッドをゲットする。1-1で迎えたPK戦もサドンデスに突入する大熱戦。これを5-4でモノにした近大和歌山が初戦の難関を打破した。

 プリンスリーグ東北王者の尚志は苦しみながらも強豪・瀬戸内を撃破。実力伯仲の攻防戦はスコアレスのままPK戦にもつれ込み、尚志が4-3で制した。終了間際に投入されたPK職人のGK布川が2本を止めて期待に応えている。前半のうちに2点のリードを奪った阪南大高は、湘南内定のFW鈴木にも一発が出て丸岡を相手に3-0の快勝を収めた。

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