【選手権】なんと5ゴールに関与!関東一の“魅惑のレフティ”肥田野蓮治はまるでアタランタのイリチッチだ

2021年12月29日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

鮮やかなボレーで6点目を奪取

自慢の技巧を存分に発揮した肥田野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月28日に行なわれた、第100回全国高校サッカー選手権の開幕戦は、関東一(東京B)が中津東(大分)を相手にゴールラッシュを披露。6-0で大勝を飾った。

 その関東一の攻撃を牽引したのが、10番・肥田野蓮治(3年)だ。開始1分に、得意の左足でいきなりシュートを放つと、4分には絶妙のスルーパスで好機を演出。立ち上がりから、好プレーを連発する。

 そして、前半13分に正確なCKでこぼれ球を決めたMF若松歩の先制点に絡むと、22分には、左からFW本間凜に精度の高いクロスを送り込み、坂井航太の華麗なボレーシュートに繋がる"プレアシスト"をマークする。

 際どいヘディングシュートを2本放つなど、ゴールにも貪欲だったレフティは、3‐0で折り返して迎えた後半3分には、味方のシュートがポストに当たったところを右足で狙う。しかし、これは本間が触ってからゴールに吸い込まれ、自身の初得点とはならない。

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 それでも、5点目の起点になると、終了間際の同39分、左サイドからのクロスに華麗なボレーで合わせ、6点目を奪ってみせた。

 なんと5点に関与した肥田野のプレーは、同じ左利きということもあり、アタランタのスロベニア代表MFヨシップ・イリチッチを彷彿させる。3‐4‐3の右ウイングというポジションも同じで、サイドに張るのではなく、シャドーの位置に入ってボールを収め、決定的なパスを供給。逆サイドで攻撃が組み立てられた際は、ゴール前には走り込んでフィニッシャーの役割を果たす。

 180センチと上背もあり、ゆったりとボールを持って敵の虚をつく様が、セリエAで強豪の仲間入りを果たしたアタランタを牽引するテク二シャンと被るのだ。

 2回戦でもこの"魅惑のレフティ"から目が離せない。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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