フランス代表のキリアン・エムバペが、ワールドカップ（Ｗ杯）の隔年開催案に関して持論を語った。

　現地時間12月28日、欧州クラブ協会が主催する「グローブ・サッカー・アワード2021」で男子の年間最優秀選手賞に選ばれたエムバペが、アラブ首長国連邦（UAE）のドバイで開催された授賞式で以下のようにコメントした。

「（W杯は）素晴らしい舞台。一生に一度しか出場できないかもしれないイベントさ。４年おきだからとても特別なんだ。もし２年おきになったらその特別感がなくなってしまう気がする」
 

　同アワードで、年間ベストゴールスコアラー賞と『TikTok』で行なわれたファン投票で年間最優秀選手に選ばれて同席したバイエルンのロベルト・レバンドフスキの「（W杯が）２年おきに開催されれば、クオリティは落ちる」との意見にエムバペも同意見のようだ。

「ロベルトも言っていたように、僕たちはワールドカップやユーロ、ネーションズ・リーグなど年間60試合近くも戦っている。ゲームのクオリティを高めたいのであれば、選手たちには休息が必要だ」

　W杯を隔年で開催することでFIFA加盟国に莫大な利益をもたらすことができると主張するFIFAに対してエムバペは、ファンに質の高い試合と感動を与えるために選手たちの健康を尊重して欲しいと反対している。

　彼らの声はFIFAに届くのか。今後の展開に注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部