【選手権】「国立は普通の場所ではないので…」開幕戦6発大勝の関東一主将が明かした、2日間の“新国立競技場対策”

2021年12月28日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

指揮官は「前半は0‐0でいい」と指示していた

序盤から伸び伸びとしたプレーで自慢の攻撃力を爆発させた関東一イレブン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月28日、第100回全国高校サッカー選手権の開幕戦が国立競技場で行なわれ、関東一(東京B)が中津東(大分)に6-0で大勝し、2回戦へ駒を進めた。

 試合前、関東一の小野貴裕監督は、開幕ゲームの硬さを想定したうえで、「前半は0‐0でいい」と指示していた。だが、選手たちは立ち上がりからエンジン全開。前半13分にCKのこぼれ球に反応したMF若松歩が右足を振り抜き、今大会第1号ゴールを決めると、同22分には、左からのクロスをFW本間凜が頭で落とし、FW坂井航太が鮮やかなボレーで追加点を奪う。

 さらに40+2分にも、MF藤井日向がミドルシュートを叩き込み、前半で3点のリードを奪うと、後半も攻撃の手を緩めることなく3点を奪い、鮮やかなゴールラッシュを披露した。

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 高校サッカーでは、新しい国立競技場で行なわれる初めてのゲーム。緊張もあったはずだ。3バックの中央でクリーンシート達成に貢献したキャプテンの池田健人も、「国立競技場での試合が決まってから、ずっと楽しみのほうが続いたが、試合5分、10分前ぐらいから緊張した」と認めている。

 それでも、なぜ序盤から伸び伸びとプレーできたのか。主将が、大会直前にある対策をしていた事実を明かしている。

「国立は普通の場所ではないので、"普通ではないこと"に慣れるため、一昨日と昨日は、JFLのチームや日大豊山高校のグラウンドを借りて練習をしました」

 もちろん、観客が入った国立競技場の雰囲気は、また違ったものだっただろう。それでも、「普通ではないことに慣れる」効果があったのだと思う。それほど、関東一の選手たちは、一人ひとりが躍動していた。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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