【強豪校歴代ベスト11】帝京高編|磯貝、松波ら個性派が揃うカナリア軍団! 現役プレーヤーも2名セレクト

2021年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

早熟の天才・磯貝洋光は1年次から10番として活躍

第70回大会を制した帝京。2年生の松波は決勝でも存在感を示した。写真:サッカーダイジェスト

 今年で第100回大会を迎える全国高校サッカー選手権大会。この歴史ある大会を登竜門として、多くの選手がプロの舞台へ、あるいは日本代表へ、はたまた海外へと羽ばたいていった。とりわけ、全国常連の強豪校からは多数のスター選手が生まれている。本稿では、サッカーダイジェストWeb編集部が強豪校別に独自のベストイレブンを選定してみた。今回は国見とともに選手権で戦後最多タイの優勝6回を誇るカナリア軍団、帝京高のベストイレブンを紹介する。

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 80年代前半から2000年代まで幅広い世代からの選考となった。FWにはまず、83年度の選手権決勝で帝京を4度目の優勝に導く決勝ボレーを叩き込んだ前田治は外せない。そして、2年次に四日市中央工との同時優勝に導き、得点王に輝いた松波正信も大会史に残る躍動を見せた。今季限りで引退する田中達也は1年次の選手権で決勝進出。"雪の決勝"の雪辱はならなかったが、敵陣を切り裂くドリブル突破で鮮烈な印象を残している。そのほかにも、高校2年次に愛知FCから帝京高に転入し、その年に田中とともに選手権準優勝に貢献した"和製ロナウド"こと矢野隼人や3年次に"雪の決勝"を戦った木島良輔など多彩なアタッカーが揃う。

 中盤にも強烈な個性が揃う。トップ下には、天才肌のアタッカーだった磯貝洋光をセレクト。1年次から10番を背負い、2年次にU-20日本代表としてワールドユース予選にも参戦する早熟プレーヤーだった。アンカーには磯貝と同世代で"常勝・鹿島"の礎を築いた本田泰人を選出。両サイドは現役から今季のルヴァンカップMVPである稲垣祥と、二度の選手権優勝の原動力となり、1979年には風間八宏(清水商)、鈴木淳(仙台向山)とともに高校生ながらワールドユースにも参戦した名取篤を選んだ。また、松波とともに70回大会の優勝に貢献した阿部敏之も加えたかったが、次点とさせていただいた。

 DFでは、東福岡との"雪の決勝"が印象的な中田浩二。その後、鹿島での活躍を経て日韓ワールドカップでも主軸として16強入りに貢献した。中央には70回大会で同世代の松波、阿部とともに優勝の原動力となった丸山良明をチョイス。右サイドに選出した楠瀬直木は、80年代前半に帝京の最終ラインを支え(82年にインターハイ優勝)、その後は読売クラブ、本田技研で活躍。近年は女子サッカーチームの指導者として活躍し、昨年は浦和レッズレディースをなでしこリーグ1部で優勝に導いている。

 守護神には、当時ブラジル人GKとして話題を呼んだノグチピント・エリキソン(※2013年に日本へ帰化)をセレクト。インターハイ8強入りに貢献し、U-18日本代表にも選出された清水の大久保択生を第2GKとした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】帝京の最強の11人は? 強豪校別 歴代ベストイレブン!
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