「彼が死ぬのを見るのか」エリクセンの昏倒をデンマーク代表FWが回顧「リビングで起きていたら、今ごろ…」

2021年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「頼むから助かってくれ」

エリクセン(左)がピッチに倒れた時の心境をポウルセン(右)が回想した。(C)Getty Images

 2021年6月12日、コペンハーゲンのスタジアムにいた人たちは、その緊張を忘れることがないだろう。ピッチでともに戦い、間近でその様子を目にしていた同僚たちはなおさらだ。
 
 RBライプィツヒに所属するデンマーク代表FWユスフ・ポウルセンが、EURO2020のフィンランド戦でクリスティアン・エリクセンが試合中に昏倒した時のことを振り返った。

 英紙『Daily Mail』によると、ポウルセンはドイツ『Sky』で「あのとき、周囲にいた僕らは全員、彼が死ぬのを見るのかと恐れていた」と話している。

「それぞれが口にし、考えていたことを今でも覚えている。『頼むから助かってくれ』とね」

 ポウルセンは「神のおかげで、彼は助かった。だから今、僕らはおおよそ普通に話すことができる。良い話だからだ。良いというのは、彼の状況になったら、多くが死んでいておかしくないからだよ」と続けている。

「試合中のことで、すぐに助けるためのすべてが近くにあって、彼はラッキーだった。リビングで起きていたら、今ごろ彼はいない」

【画像】心臓マッサージを受けるエリクセンを囲むポウルセンらデンマークの選手たち
 幸いにもエリクセンはピッチでの救命措置で一命をとりとめた。現在は植え込み型除細動器(ICD)を装着し、復帰を望んでいると言われる。

 イタリアではICDを外さずにプレーすることが認められないため、先日インテルとの契約を解消した。古巣アヤックスへの移籍やプレミアリーグ復帰など、今後が注目されている。

 だが、舞台がどこであっても、エリクセンが元気なプレー姿を見せてくればそれだけで幸せというファンは多いだろう。その日が訪れるのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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