「大好きなクラブ」横浜から完全移籍――MF山田康太は「覚悟を持ってモンテディオ山形で戦う」

2021年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ハマのプリンスからヤマのプリンスに!」

過去2年半はレンタルでのプレーが続いていた山田が、山形への“完全移籍”を決断。「満員のNDソフトスタジアム山形でプレーしたい」と語る。写真:滝川敏之

 モンテディオ山形は12月24日、横浜F・マリノスからレンタル移籍中のMF山田康太の完全移籍加入を発表した。

 横浜の下部組織出身の山田は、2種登録時代の17年にリーグカップや天皇杯でプロの舞台を経験し、翌年にトップ昇格を果たす。プロ2年目の19年、シーズン途中に名古屋に期限付き移籍し、20年は水戸、21年は山形といずれもレンタルでプレーしていた。

 そして、今回の決断――横浜の公式HPで、山田は以下のようにコメントしている。

「このたび、モンテディオ山形に完全移籍することになりました。F・マリノスは僕のすべてです。小中高とお世話になり自分の人生の中でも1番多くの時間を過ごしたのがF・マリノスでの生活です。プロとしてのキャリアをF・マリノスでスタートできたことを今でも嬉しく誇りに思っています。

 そんな大好きなクラブに対して、自ら離れる決断をすることは簡単ではなかったです。ですが、『今の自分には何が必要でこの先どうなりたいか』を真剣に考えた時にこのような選択になりました。どこに行っても僕にとってF・マリノスが特別なクラブであることは一生変わりません。なので、僕がどこに行っても応援してもらえると嬉しいです。

 考えたくもないですが、次は敵として会うかもしれなくなりました。その時はしっかり山田康太のプレーを魅せたいと思います!F・マリノスが大好きです。長い間本当にありがとうございました!!」
 
 より一層の強い決意で、来季に挑むつもりだ。山形の公式HPでは以下のように意気込みを伝えた。

「この度モンテディオ山形に完全移籍することになりました。大好きな場所を離れる。強い覚悟を持ってモンテディオ山形で戦うという選択をしました。

 昨シーズンと同じ取り組み方で目指している場所に行けるとは思っていません。このチームはもっと勝利に飢えなきゃいけないです。チームの調子が良い時も悪い時も支えてくれている人たちの力が僕たちには必ず必要です。観客動員数の制限がなくなると聞いています。まだ大きな声援は聞けないかもしれないですけど満員のNDソフトスタジアム山形でプレーしたいです!全員で特別なシーズンにできるように頑張りましょう!!」

 横浜では"ハマのプリンス"と愛された山田。今回の一報にクラブの公式ツイッターには「さみしいなぁー」「いつか帰ってきて欲しいな」「寂しいが本人の意志、決断を尊重したい!」「どこに行っても応援してるからな!」といったコメントが寄せられた。

 一方、山形の公式ツイッターには「鳥肌立った」「ハマのプリンスからヤマのプリンスに!」「コウタのコメントに感動」「後は俺たちが覚悟決めて応援するのみ!」「サンタって本当にいるんですね笑」「来季こそ、共に行ぐべJ1!」など期待の声が寄せられた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】選手たちに暖かな拍手を送り続けた山形サポーターたち!!
 
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