【J1展望】2ndステージ3節|柏 – 川崎|4-3-3のミラーゲーム。攻撃的サッカーが真っ向からぶつかる

2015年07月18日 サッカーダイジェスト編集部

柏――粘りある守備と攻撃的サッカーを癒合させ今季初の連勝へ。 川崎――4-2-3-1から4-3-3に変更。“アンカー”大島が機能するか。

故障者/柏=増嶋、大津 川崎=登里、武岡、小林、松井
出場停止/柏=なし 川崎=なし

J1リーグ 2ndステージ・3節
柏レイソル – 川崎フロンターレ
7月19日(日)/19:00/日立柏サッカー場
 
柏レイソル
2ndステージ成績(2節終了時):10位 勝点3 1勝0分1敗 3得点・3失点
年間成績(19試合終了時):13位 勝点21 5勝6分8敗 25得点・28失点
 
【最新チーム事情】
●新加入のエデルソンはビザの関係で登録が間に合わず、デビューは持ち越し。
●工藤がクラブのJ1通算ゴール数更新(53)に王手。
●前節怪我で欠場したGK菅野は順調に回復し、起用の可能性あり。
 
【担当記者の視点】
 前節の横浜戦は相手に押し込まれる苦しい展開のなか、1-0と泥臭く勝ち切った。この試合で見せた90分間途絶えなかった集中力の高さ、身体を張った粘り強い守備は、これまでの柏に欠けていた部分。自分たちが目指すボールを保持して攻撃的に攻め入るサッカーができなかったとはいえ、非常に収穫の多い勝利となった。
 
 今節迎える川崎に対しては、第1ステージ8節で4-1の快勝を収めている。加えてACLではベスト8まで勝ち上がっているように、引いて守られた時には苦戦する半面、自分たちのストロングポイントを前面に出して真っ向から来る相手には比較的相性は良い。あとは粘りのある守備と、自分たちのスタイルであるボールを動かして攻撃的に仕掛けるスタイルをどう融合していくかだ。
 
 日本デビューが期待されたエデルソンは、残念ながらビザの関係で登録が間に合わなかったが、J1通算ゴール数のクラブ記録更新に王手を懸けたエース工藤のモチベーションは非常に高い。第2ステージで上位に食い込むためにも、難敵・川崎を下して今季初の連勝を挙げたいところだ。
 
 
川崎フロンターレ
2ndステージ成績(2節終了時):3位 勝点4 1勝1分0敗 3得点・1失点
年間成績(19試合終了時):5位 勝点34 10勝4分5敗 35得点・27失点
 
【最新チーム事情】
●レナトの電撃移籍も、選手たちは一様に「選手層の厚さでカバーしたい」と語る。
●レナトの後釜としてブラジル人の若手アタッカーをリストアップ。1日も早い獲得を目指す。
●17日のトレーニング中に小林が負傷。詳細は不明ながら、柏戦はベンチ外か。
●代表候補に入った武岡は鳥栖戦で負傷。柏戦は欠場の見込み。
●レナトの移籍、小林の負傷などもあり、杉本が先発の見込み。
 
【担当記者の視点】
 レナトの電撃移籍でチームが揺れている。13日から急きょ決まった形で、リーグ屈指のドリブラーを引き抜かれた影響は小さくない。また、小林や武岡が負傷して再び野戦病院と化してきたが、選手たちは「選手層の厚さでカバーしたい」と意気込みを語る。
 
 そうした状況もあり、システムを前節の4-2-3-1から4-3-3に変更しそうだ。3トップの左に杉本を配置し、田坂は右で移籍後初先発が濃厚。谷口をボランチからCBに下げる関係上、中盤は大島をアンカーに据えて、インサイドハーフは中村と森谷が務めそうだ。
 
 柏戦は、今節屈指の"攻撃サッカー同士の対戦"として注目を集める。攻撃面で上回るには、アンカーとインサイドハーフの3人でいかに相手のプレスをかいくぐれるかがポイント。ここで相手の守備網に引っ掛かる回数が増えれば、主導権は必然的に柏へと傾くだろう。
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