「ユーベのDNAが失われた」ブッフォンが語る、C・ロナウド加入で起きた変化とは?「一緒に上手く仕事をしたが…」

2021年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

2019-20シーズンから2年間共闘

ブッフォン(左)が、ユーベで共闘したC・ロナウド(右)について語った。(C)Getty Images

 ジャンルイジ・ブッフォンが、スーパースター加入で起こったユベントスの変化について語った。英紙『Daily Mail』が12月24日付けで伝えた。

 イタリア代表史上歴代最多の176試合の出場を誇る43歳は、パリ・サンジェルマンでプレーした2018-19シーズンを除き、19年間に渡りユーベの"最後の砦"として君臨。10度のスクテッド獲得をはじめ、数々の栄光をもたらした。新シーズンからはプロキャリアをスタートさせたパルマで、1年でのセリエA復帰に向け、正守護神として奮闘している。

 そんなブッフォンは、『TUDN.com』のインタビューでユベントス時代を振り返り、クリスチアーノ・ロナウドがもたらした負の部分に言及している。

 ポルトガル代表FWは2018年夏にレアル・マドリーからセリエAに初挑戦し、2016-17シーズンは準優勝で終わったチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇に大きな期待が高まった。しかし、背番号7は今夏にマンチェスター・ユナイテッドへ電撃復帰するまでの3シーズンで2度のリーグ制覇に導いたものの、欧州での舞台で結果を残すことはできなかった。

「ユベントスは彼が来た最初の年にCLを制するチャンスがあったが、それは私がパリ・サンジェルマンにいた年で、何が起こったのか分からなかった」と、アヤックスに準々決勝で不覚を喫した2018-19シーズンを語ったブッフォンは、自身がC・ロナウドと共に戦った翌2シーズンについては、こう思いを明かしている。
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「復帰してからはCR7と2年間一緒に仕事をし、上手くいったが、ユベントスはチームとしてのDNAを失ってしまったと思う。2017年にCL決勝に進出したのは、我々が経験豊富だったからだが、何よりも一枚岩で、チーム内での競争が非常に強かった。それをロナウドで失ってしまったんだ」

 昨シーズンはまさかのリーグ4位に終わった白黒軍団の苦境は今シーズンも続いており、2年ぶりに指揮を執るマッシミリアーノ・アッレーグリ監督の最善の努力にもかかわらず、王者インテルとは12ポイント差の5位に沈んでいる。

 2017年のCL決勝で指揮を執った54歳は、かつての輝きを取り戻すことを使命とし、ユベントスの監督復帰時には、「ロナウドを追い出せ、彼はチームとクラブの成長を妨げている」と、主張したと言われている。

 偶然か必然か、アッレーグリ監督の再就任と同時にユナイテッドへ電撃復帰したC・ロナウドは、古巣に勝利のDNAを植え付け、イタリアでは成しえなかった欧州制覇を果たすことができるか。 

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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