セルジオ越後氏が自身のYouTubeチャンネル『蹴球越後屋』にて、日本が誇る天才、小野伸二について言及。初めての出会いや印象などを赤裸々に語った。

　セルジオ氏が初めて小野と出会ったのはJリーグ開幕前。「沼津に長く滞在していたとき、沼津の親友から『ちょっと面白い子がいるよ！１回見てくれない？』と言われた」ことをきっかけに、小学生のサッカー教室に訪れると、ひとりだけ中学１年生が混じっていた。それが小野であった。

「とにかくちょっと変わり者。ブラジル人の血が流れているんじゃないかと思うぐらい足技が特別でした。

　一緒にプレーしたんですけど、ずば抜けて上手かったね。両足蹴れるし、ボールの扱い方、足裏、とにかく群を抜いてすごかった。日本にいないタイプ。もしかしたら俺のサッカー教室の立場を奪われたかもしれなかったぐらいね（笑）。それぐらい衝撃でした」
 

　その後、小野は13歳でU-16日本代表に飛び級で選出され、名波浩氏や藤田俊哉氏、川口能活氏らを輩出した静岡の名門、清水商高に進学。卒業後は浦和レッズに加入し、着実にステップアップを果たした。

　セルジオ氏が動画内でとくに強調したのは、小野のピッチ外でのすごさ。マスコミへの丁寧な対応を例に出し、こう絶賛した。

「生意気になってもおかしくないぐらいすごい選手なのに、それを全然見せないところがね、やっぱり美しいなと思うね。取材にいったマスコミが帰るときに、彼が道路の真ん中に出てずっとお辞儀していた。旅館の女将さんがやっていることと同じことを彼はする。そういうところが人間的に好かれるんだろうね」

　普段は歯に衣着せぬ批評で注目を集めるセルジオ氏も、今回の動画では小野を終始大絶賛。日本サッカー界きってのご意見番も認める天才のプレーに今後も注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】セルジオ越後が語る！ "小野伸二"との出会いと天才のピッチ内外のすごさ

【小野伸二PHOTO】波瀾万丈のキャリアを厳選フォトで振り返る