「VARは存在しないのかと…」不利な判定連発にクロップが痛烈皮肉!リバプールOBも「冗談のような判定」

2021年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ロバートソンの退場は受け入れることができる」

クロップ監督は不利な判定連発にご立腹だった。(C)Getty Images

 現地時間12月19日に開催されたプレミアリーグ第18節で、2位のリバプールは7位のトッテナムと敵地で対戦し、2-2のドローで終わった。痛み分けとなったこの一戦において、物議を醸しているのが、いくつかの判定だ。
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 まずは19分、アンドリュー・ロバートソンがハリー・ケインに危険なスライディングタックルで足を刈られる。しかし、相手エースに提示されたのはイエローカードで、退場となることはなかった。

 さらに1-1とした直後の37分には、ディオゴ・ジョッタがサディオ・マネからペナルティエリア左でパスを受け、勝ち越し点を奪う絶好機を迎えるが、シュートを打つ前にエメルソン・ロイヤルに身体を当てられ、転倒。ポルトガル代表FWは両手を広げ、激しくファウルを訴えるも、ノーファウルでPKは与えられなかった。

 極めつけが2-2で迎えた77分のシーンだ。ロバートソンが左足でエメルソンを蹴り上げると、最初はイエローカードが提示されたものの、VAR検証の末にレッドカードへ変更となった。

 英衛星放送『Sky Sports』によれば、こうした不利なジャッジの連発にリバプールサイドは不快感を露わにしており、ユルゲン・クロップ監督は試合後にこう語っている。
 
「ロバートソンの退場は受け入れることができる。その前はVARが存在しないかもしれないと思っていたよ。ケインはレッドカードを受けるべきだったのに、そうならなかったからだ。レフェリーはどうしてあんなに素早い判断ができるんだ?これは明らかに彼の2つの間違った判断と、1つの正しい判断であり、3つとも私たちに不利なものだ」

 また、両クラブでプレー経験を持つジェイミー・レドナップが、ジョッタへの接触の場面に対し「恐ろしい判定だ。彼は押し倒された。冗談のような判定だ」と主張すれば、リバプールOBのジェイミー・キャラガーも皮肉たっぷりにこう話している。

「昨シーズンは足首にちょっと触れただけで『接触』と言われ、ペナルティを取られていたようなものだった。ありがたいことにそこからは解放されたが、今は『VARの意味は何だろう』と考えそうな段階だ。人々はVARに文句を言うが、問題は誰がVARをコントロールしているかということだ」

 今後もVARを巡る議論が尽きることはなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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