退任決定の鳥栖・金明輝監督が長文メッセージ。「今シーズン、私の指導者としての未熟さゆえに…」

2021年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サガン鳥栖無くして今の私はありません」

退任が決定した鳥栖の金監督。写真:滝川敏之

 サガン鳥栖は12月20日、金明輝監督の退任を発表した。

 同監督の進退については「本人からの申し出もあり、お互いに協議した結果、退任という形となりました。クラブとしては、来季もJ1で戦い抜くためのチーム編成を考慮したうえで、不本意ではありますが判断をいたしました」(福岡淳二郎代表取締役)とのことだ。

 クラブの公式HPを通じて、金監督は以下のようにコメント。

「私、金明輝は、今シーズンをもってサガン鳥栖を離れる決断をいたしました。

 まずは改めて11年間、サガン鳥栖という素晴らしいクラブで働けたことに感謝します。たくさんの思い出がありすぎて何から伝えていいのかわかりません。

 私の指導者人生はサガン鳥栖に育てられ、サガン鳥栖に全てを捧げてきました。選手として何も残せなかった私をアカデミースタッフとして招き入れて頂き、アカデミースタッフと共に強いサガン鳥栖ユースの基盤作りに貢献できたこと、トップチームで活躍する選手をJ1のピッチに数多く送り出せたことを嬉しく、そして誇らしく思います。

 それもひとえに、関わってくれたスクール生、アカデミーの選手たち、それぞれの保護者の皆様のおかげです。未熟だった私に全力でついて来てくれ、暖かく見守って頂き本当にありがとうございました。

 トップチームの監督になった2018年10月から今までたくさんの選手、スタッフ、サガン・ドリームスのスタッフ、そして日本一のファン・サポーターに支えられ、戦ってこれました。凄まじい残留争いをした時、試合当日を迎えるのが怖かったことを今も鮮明に覚えています。また、コロナ禍における無観客での試合を経験し、ファン・サポーターの大切さを改めて痛感しました。
 
 今シーズンはチームワーク、一体感をベースに選手、スタッフ、サポーターが一岩となり、最高のゲームを幾度も披露し、たくさんの勝利をあげることができました。最高の選手、スタッフ、サガン・ドリームスのスタッフ、ファン・サポーターと共に戦えたことを嬉しく思うと同時に誇らしく思います。

 サガン鳥栖無くして今の私はありません。そして今シーズン、私の指導者としての未熟さゆえに、たくさんの方にご迷惑、ご心配をおかけしたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。

 またいつか成長した姿をお見せできる日がくることを楽しみにしております。今後のサガン鳥栖の繁栄を心より願っております。

 11年間本当にありがとうございました。最後にどんな時も僕を支え、辛い時も共に乗り越えてくれた家族、両親に改めて感謝したいと思います」

 なお、金監督の今後、および後任の監督人事については決定次第、発表される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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