惚れ惚れとするようなパスだった。

　現地12月19日に開催されたラ・リーガ第18節で、久保建英が所属する12位のマジョルカは、15位のグラナダと敵地で対戦。１‐４で敗れた。

　後半アディショナルタイムの２ゴールで結果的に大差はついたが、終盤までどう転ぶか分からない展開だったこの一戦で、マジョルカ唯一のゴールを演出したのが久保だった。

　３日前に行なわれたリジャネラとのコパ・デル・レイ２回戦に続いて、公式戦２試合連続の先発出場となったレフティは、先制点献上から３分後の24分、センターサークル付近でボールを受けると、反転するとともに左サイドに正確なサイドチェンジのパスを供給。これを受けたハウメ・コスタが送り込んだクロスにダニ・ロドリゲスがヘッドで合わせ、同点ゴールとなった。

【動画】同点ゴールの起点に！現地メディアが激賞した久保のサイドチェンジパス

　このパスを激賞したのが、マジョルカの地元紙『Diario de Mallorca』だ。この一戦の速報記事の中で、次のように伝えている。

「マジョルカの驚異的なプレーだ。クボはここまでこの試合で最高の選手で、ハウメ・コスタに50メートルのサイドチェンジのパスを送った。ウインガーが測ったクロスを送り、ダニが狭いスペースを使って、ヘッドで同点ゴールを奪った」

　再三のドリブル突破で敵を苦しめるなど、このパス以外にもキレのある動きを見せ続けた久保。チームは敗れたとえ、完全復活と言っても過言ではないパフォーマンスだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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