「全部持っていきました!」天皇杯決勝で劇的弾の槙野智章がサポーターへ最後のお願い「来シーズンは僕はいませんが…」

2021年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本当は1-0でしっかりと閉めてゲームを終わらせるつもりでしたけど…」

同点で迎えたアディショナルタイムに決勝弾をヘディングで決めた槙野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月19日に決勝戦を迎えた第101回天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会は2-1で浦和レッズが大分トリニータを下し、2018年以来の優勝を達成した。

 試合は6分に江坂任のゴールで浦和が先制。後半は大分の圧力に押され、1点リードで迎えたアディショナルタイムに、ペレイラにゴールを許し、土壇場で同点に追いつかれた。

 しかし直後に最大の見せ場が待ち受けていた。CKのこぼれ球を柴戸海がボレーシュート。これにゴール前へ上がっていた交代出場の槙野智章が頭で合わせて方向を変え、ゴールネットに突き刺した。

 試合後のフラッシュインタビューに応じた槙野は、「お祭り男、エンターテイナーですから、全部持っていきました!」と目を赤らめながらも笑顔を見せる。
 
 契約満了での浦和退団が発表されている背番号5は、「僕に残された時間と、このチームでやるべきことをしっかりと頭に叩き込んで、ピッチに立ちました。本当は1-0でしっかりと閉めてゲームを終わらせるつもりでしたけど、失点直後に西川選手に、マキが全部持っていけと、マキが前に上がってゴールを獲りに行けと、強く背中を押されて、ゴールを決めることができました」と語った。

 そして、詰めかけた満員のサポーターに対して、「声が出せないなかでも、沢山の方がスタジアムに来ていただき、僕たちを後押ししていただいた。本当に力になりました」と感謝し、「来シーズンは僕はいませんが、選手たち、特に若い選手たちに素晴らしい後押しをお願いいたします」とコメントした。

 在籍10年のベテランが、自らのゴールで浦和での有終の美を飾った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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