「カネと権力を乱用するな!」性的暴行疑惑のキ・ソンヨンに被害者代理人が問題発言! 韓流ドラマさながらのドロ沼へ

2021年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手本人は「僕にそんな力があるって?」と余裕の返答

終息の気配を見せない性的暴行疑惑。キ・ソンヨンは努めて冷静に振る舞っている。(C)REUTERS/AFLO

 元韓国代表の主将で、現在はFCソウルでプレーするMFキ・ソンヨンの周辺がふたたび慌ただしくなってきた。
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 現地12月17日、過去の性的暴行疑惑に揺れる32歳がソウルの瑞草警察署に出頭。被害者側と対峙する対質尋問に臨んだ。両者の意見に食い違いがあるために警察が用意した場で、キ・ソンヨンは騒動の勃発後、初めて被害者たちと面会したことになる。帰り際に報道陣の取材に応じたキ・ソンヨンは「捜査に対して良い協力ができたと思う。早く結論が出てほしいと思うが、いまは待つしかない」と真摯に答えた。

 穏やかに取材に応じたキ・ソンヨンに対して、遅れて現われた被害者側の代理人は、怒りを露わにして次のようにまくし立てた。

「彼はマスコミを巧妙に利用して、世論を有利な方向へ導こうとしている! カネと権力を乱用するな、と言いたい。こうした行動は被害者に対する二次攻撃であり、決して看過されるものではなく、ただ真実のみを語って捜査に協力してもらいたい」

 よもやの"口撃"を受けたキ・ソンヨンは、韓国全国紙『国民日報』に反応を求められると、苦笑交じりに回答。「僕にそんなことをしでかす力があると思っているなんて、ありがたいかぎりだよ。でも実際の僕はそんなに偉大ではない。そもそもマスコミをそんなに簡単に買収できたりするの?」と、やや呆れた様子だ。
 
 疑惑の発端は、2月24日に韓国のコミュニティーサイト上に公開されたひとつの告発だった。いまから21年前、2000年に全南(チョンナム)のサッカー合宿所で起きた性的暴行事件が暴露されたのだ。当時小学校6年生のA氏とB氏が、後輩で1学年下のC氏とD氏に性的行為を強要。加害者の実名は明かされなかったが、人物評や経歴、状況証拠などからして、それは明らかにキ・ソンヨンを特定するのに十分な内容だった。

 すぐさま所属チームのFCソウルやキ・ソンヨンの代理人は断固否定の姿勢を打ち出し、選手本人も「私のフットボール人生に賭けて誓う。家族の生命にも重大な影響を及ぼすと考え、積極的な行動に出る」と決意表明。その後は告発側の代理人と丁々発止のつばぜり合いが続くばかりだった。ついにしびれを切らしたキ・ソンヨン側は、3月になってC氏ら告発側を名誉棄損で告訴し、5億ウォン(約5000万円)の損害賠償も請求したのである。

 そして5月24日、C氏が警察の要請に応じて出頭。事情聴取のなかで当局に「(ネット上に)告発したあと、彼(キ・ソンヨン)から間接的に連絡があった。暴露された内容については認めるし、謝罪もするから、その代わりにあの話はなかったことにしてくれ、という趣旨だった」と驚きの新事実を暴露した。

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