【選手権】予選決勝で涙を飲んだ不出場組から“裏ベストイレブン”を厳選! J2町田内定GKや来季ブレイク必至の2年生も

2021年12月15日 吉田太郎

惜しくも予選決勝で本大会出場を逃した好タレントを厳選!

選手権本大会出場へあと一歩届かなかった高校の中から厳選した“裏ベストイレブン”を紹介。(C)SOCCER DIGEST

 いよいよ今大会で第100回目を迎える全国高校サッカー選手権大会が、12月28日に幕を開ける。

 予選を勝ち抜き、全国への切符を手にした選手たちがいる一方で、本大会まであと一歩及ばず、地区予選の決勝で涙を呑んだ逸材たちがいる。本稿では、檜舞台に立てなかったものの、全国各地でキラリと個性を輝かせた好タレントを厳選し、「裏ベストイレブン」として紹介する。

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 地区予選決勝で敗れたチームから、計11人を選出した。

 町田内定GKバーンズ・アントン(大成・東京)は、身体能力の高さを活かしたビッグセーブなどで活躍。1年生の野田隼太郎(藤枝東・静岡)は、静岡学園の磐田内定MF古川陽介とのマッチアップで健闘した右サイドバックだ。

 尚志の"怪物"CBチェイス・アンリと空中戦で渡り合ったCB円道竣太郎(学法石川・福島)と2年生の大型CB八十島陸翔(鵬学園・石川)は、ともに対人守備の強さに加え、勝負所で貴重なゴールもゲット。左サイドバック後藤康介(相洋・神奈川)は、チームが苦しい時間帯に単騎でボールを奪い切って仲間を幾度も助けた。

 ボランチはインターハイ王者・青森山田から先制点を叩き出して会場を沸かせたMF木村大輝(八戸学院野辺地西・青森)と、貴重なゴールで飯塚(福岡)を初の決勝へ導いたMF長﨑偉大。しなやかな動きでDFを置き去りにするMF名願斗哉(履正社・大阪)は、来季ブレイク必至の強力アタッカーだ。

 また、讃岐内定MF福井悠人(相生学院・兵庫)は、ひと際余裕のある動きと鋭いドリブルが印象的だった。FWは、その得点力で宿敵・日章学園を沈めた佐藤颯之介(鵬翔・宮崎)。相棒は、流経大柏との名門対決で見事にゴールを射抜いた1年生FWの郡司璃来(市立船橋・千葉)を選んだ。

 11人に入りきらなかったサブには、才能の一端を示した1年生FW清水葉功(海星・三重)と京都共栄(京都)初の決勝進出に貢献したCBモトハシ・ヨシト、GK永田健人(創成館・長崎)、左サイドバック中井陸人(作陽・岡山)、MF佐藤寧峰(韮崎・山梨)、FW小林謙心(北越・新潟)を選出した。

 選考外の選手でも、左サイドバック倉上忍(桐生一・群馬)やMF三原弘稀(立正大淞南・島根)ら今後が楽しみな選手は多い。また決勝前に敗退した選手にも、FW永長鷹虎(興國・大阪)やFW木原励(京都橘・京都)のように、選手権で主役を張れたであろう逸材たちがいた。

 日の目を見ることができなかった選手たちの、今後の飛躍にも期待したい。

選考・文●吉田太郎

【選手権PHOTO】惜しくも本大会出場を逃がした逸材たちを紹介!
 
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