現地時間12月13日、欧州サッカー連盟（UEFA）が主催するチャンピオンズ・リーグ（CL）の決勝トーナメント１回戦の対戦カードを決める、組み合わせ抽選会が行なわれた。しかし、１度目の抽選でミスが発覚し、やり直しが決まった。

　UEFAは「抽選に使用したソフトウェアでエラーが起きた」と説明したが、最初の抽選でベンフィカとの対戦が決まったものの、２度目で難敵パリ・サンジェルマンと相まみえることになったレアル・マドリー陣営は激怒。「UEFAは嘘つきだ」と痛烈に批判し、フロンティーノ・ペレス会長も怒りを露わにしたとスペイン紙『MARCA』が報じている。

　その『MARCA』は、翌日の紙面でもUEFAを痛烈に批判。マドリーとパリSGの組み合わせを「爆弾を仕込んだ」とし、「ペレス会長とパリSGのナセル・アル・ケラフィ会長との新たな緊張関係を生んだ。マドリーがキリアン・エムバペを獲得する可能性があるため、クラブ間の関係は急激に悪化している。彼らがスタンドに並んで座り、試合前の伝統的な食事を共にするかどうか、我々は見守らなければならない」と綴っている。

【画像】最初の抽選で決定した対戦カードは？ メッシ対C・ロナウドは幻に…
 

　また、同じくスペインの『SPORT』紙も「スキャンダラスな抽選がUEFAによって行なわれた。こんな様子では大会運営にもミスが起こり得ることが考えられる。抽選を繰り返さなければならないような状況になったことは今まで一度もない」と厳しい声をあげた。

　加えて、『AS』紙は「マドリーの名誉会長であるアルフレッド・レラーノ氏はブログ記事で『このような無謀な行為には償いが必要』と綴り、『UEFAのクラブ競技部門の責任者であるディレクラーのマイケル・ヘセルシュベルトは一刻も早く退場させられるべきだ』と痛烈に批判している」と伝えた。

　さらに仏紙『L'equipe』も「UEFAのみじめな失態」と痛烈に批判し、『Le Parisien』は「様々なクラブが反論の声を上げているにもかかわらず、パリSGはだんまり。仲良しの友人を無言でかばっている」と皮肉たっぷりに批判した。

　抽選が正常なら実現しなかったこのビッグマッチは、第１レグは2022年２月15日、第２レグは３月９日に開催される。縁が深くなりつつある２クラブの対戦は、世界中のフットボールファンの注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻＆恋人たち

【PHOTO】Ｃ・ロナウド、ネイマール、アグエロ、エジル、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選＆一挙紹介！