【J1展望】2ndステージ・2節|広島-松本 |勢いに乗るエース佐藤の記録達成の行方に注目

2015年07月14日 サッカーダイジェスト編集部

広島――佐藤の12年連続二桁得点弾で先制したい。 松本――最優先事項は守備の安定。

故障者/広島=塩谷、川﨑 松本=後藤、那須川、ドリバ、塩沢
出場停止/松本=なし

サンフレッチェ広島
2ndステージ成績(1節終了時):3位 勝点3 1勝0分0敗 4得点・3失点
年間成績(18試合終了時):2位 勝点37 11勝4分3敗 33得点・19失点
 
【最新チーム事情】
●塩谷は依然として別メニュー調整で、松本戦も欠場の見込み。
●「家庭の事情」により仙台戦を欠場したドウグラスが復帰の予定。
●直近3試合で6失点を喫した守備のテコ入れのため、メンバー編成も含めた修正の可能性も。
●エース佐藤が12年連続二桁得点まであと1点。
 
【担当記者の視点】
 最近5試合で6得点。驚異的な爆発力で得点を積み重ねるエース佐藤が前人未踏の12年連続二桁得点まであと1点、J1通算得点でもあと3点で史上最多となる中山雅史の記録(157点)と並ぶことに。論理の構築からビッグチャンスを生み出すエースのプレーは円熟味が増し、チャンスを逃がさない確実性もある。
 
 広島としては「佐藤の記録達成=先制点」という形を作り、松本にカウンターを仕掛ける暇を与えないように試合を運びたい。もちろん、セットプレーは要注意である。
 
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松本山雅FC
2ndステージ成績(1節終了時):14位タイ 勝点0 0勝0分1敗 1得点・2失点
年間成績(18試合終了時):15位 勝点15 4勝3分11敗 18得点・28失点
 
【最新チーム事情】
●初のリーグ戦6連敗とトンネルに迷い込み、さすがに選手たちの表情も硬い……。
●前節は浦和に対してマンツーマン戦術を採用。今節も継続する可能性も?
●安藤、工藤の新戦力は早くもフィット。さらなる活躍が期待されている。
 
【担当記者の視点】
 リーグ戦では第1ステージ13節から6連敗中だが、ナビスコカップを含めれば、公式戦8連敗中……。実に2か月近く、ひとつの勝点も上積みできていない。
 
 年間順位では辛うじて降格圏ギリギリの15位で踏みとどまってはいるものの、最下位の清水とは勝点2差。今節に立場が入れ替わってもなんらおかしくはない。まだ第2ステージは始まったばかりとはいえ、監督・選手たちは危機感を持って戦いに挑むべきだ。
 
 黒星を積み重ねた8試合で喫した失点は「20」。1試合あたりの平均失点は2.5と、守備の立て直しは待ったなしの状態である。
 
 失点パターンを見ると、最多のセットプレーからの6失点をはじめ、クロスから奪われ、ショートパスやドリブルで崩され、こぼれ球を詰められるなど、ありとあらゆる形でゴールを割られている。
 
 ピッチをワイドに使ったサイド攻撃や、中央からはフリックを取り入れた仕掛けを得意とする広島の"餌食"にならないためには、相応の対策と個々の踏ん張りが必要となってくるだろう。
 
 抑えるべきポイントはいくつもあるが、最終ラインからのビルドアップや、ボランチ青山の配球をどれだけ早い段階で潰せるかが重要だ。絶好調のエース佐藤に細心の注意を払うのは、言わずもがなだ。
 
 もっとも、1-2で敗れた前節・浦和戦は、終盤には同点に追い付いてもおかしくないだけの猛攻を見せることはできていた。白星からは遠ざかっているが、目を覆いたくなるような弱さではない。現状を好意的に受け入れれば、「あと一歩」と言える。
 
 もちろん楽観はできないが、そこまで悲観すべきでもない。守備の安定を最優先しつつ、たとえ先制されても気落ちせず自信を持って戦えば、希望の光は見えてくるだろう。
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