試合中の負傷を予見することはできない。それでも、一見重要ではない試合でエースを起用し、ケガで失ったとあれば、指揮官の采配が議論されるのは不可避だ。

　セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は、12月９日のヨーロッパリーグ・グループステージ最終節のベティス戦で、負傷したアルビオン・アイェティに代え、古橋亨梧をピッチに送り出した。そして古橋は同じ試合の後半、ハムストリングを痛めて交代を余儀なくされている。

　すでに決勝トーナメント進出の可能性がなく、３位の座が確定していたセルティックだけに、古橋を投入したポステコグルーの決断には様々な声が寄せられている。『THIS IS FUTBOL』は10日、SNSではファンが以下のように不満を表していると伝えた。

「どうして！墓穴を掘っている」
「アンジェに乾杯。誕生日を台無しにしてくれた」
「なぜリスクを冒した？なんでもない試合で彼を使うのは非常に愚か」
「アンジェはキョウゴを使うべきでなかったと分かっているはずだ。まったく不必要」

【動画】「オーバーリアクション」と英国人記者が糾弾！ 小競り合いで頭を叩かれて倒れる古橋

　また、『Daily Record』も、同様にサポーターの声を紹介している。

「負傷の数が増えているのは警鐘だ。トレーニングやフィットネスのプロトコルで何か正しくないのでは。これほど頻繁に起きるはずがない」
「アンジェがキョウゴを使った理由がまったく理解できない。あれほどケガに関して不吉で、日本市場（からの補強）もすぐには来られないのに。監督批判は嫌いだが、この件は彼が間違えた」
「アンジェはキョウゴを使うリスクを冒すというクレイジーな決断をし、大きな痛手となった。さらに２人がハムストリングを負傷というのは、舞台裏で何かが大きく間違っていることを示している」
「アンジェを批判するのは難しいが、キョウゴ投入に正当な理由はない。これから厳しい試合が続くのに、すでにストライカー２人が負傷。リーグタイトルを競うのにかなりの代償となるかもしれない」

『Football Insider』では、元プレミア戦士のパディ・ケニーも「チームにとって大きな痛手だ。セルティックのファンにとってフラストレーションだろう。また主力を失ったのだからね」と疑問を呈した。

「もしも彼が数週間以上の離脱なら、タイトルに影響する痛手となる。ポステコグルーが日程に文句を言うのは当然だが、何も変わらない。毎年監督は文句を言うが、リーグは何もしない。どうして起用したかも分からないよ。ミスだったね」

　まずは古橋の状態に関する発表が待たれる。一定期間の離脱になれば、宿敵レンジャーズとタイトルを争うのに大きな痛手となるのは確かだが…。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】「美しい魔法」「ファンタスティックな計らい」と大反響！古橋が少女と対面を果たした話題のムービー

【画像】英国で反響！セルティックサポが投稿した古橋亨梧に"染まった"東京駅の様子