「オブラクにとって誤算だったのが…」なぜ久保建英は世界的GKの股を射抜けたのか。都並敏史の見解は?「だから、あれだけ悔しがった」

2021年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「オブラクと緻密な駆け引きあった」

得意の左足シュートで名手オブラクの股下を射抜いた久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 なぜ世界屈指のGKから股抜きシュートを決められたのか。

 12月4日に開催されたラ・リーガ第16節のアトレティコ・マドリー戦で、マジョルカの久保建英が待望の今シーズン初ゴールを挙げた。

 74分から途中出場を果たした日本代表MFは、1‐1で迎えた後半アディショナルタイム1分、カウンターから裏のスペースに抜け出してドリブルで独走。最後は名守護神ヤン・オブラクの股を抜く冷静なシュートで、劇的な逆転ゴールを決めてみせた。

【関連動画】名手オブラクとの駆け引きに勝利! 久保建英が決めた独走ドリブルからの劇的股抜き弾

 この試合を中継した『WOWOW』の番組「リーガダイジェスト」の中で、元日本代表DFの都並敏史氏が、この股抜き弾について解説している。

「質の高いゴールだった。期待以上のことをやってくれるね」と称賛した都並氏は、「オブラクと緻密な駆け引きあった」と指摘。次のように分析している。

「ポイントはステップの踏み替えと、上半身(の動き)。それでリズムが変わり、キーパーの荷重が上に入ったり、下に入ったりする。(最後のドリブルでボールが思ったより足下に入り)減速が起きたことで、(久保が)上半身を上げた。これは上を狙う形。キーパーはジャンプしないといけない。この姿勢になったことが、股抜きが成功するポイントとなった」

 つまり、ボールが足下に入って難しい状況になったが、久保がそれを上手く利用したということだ。

「偶然ボールが足下に入ったことで、上半身を上げざるを得なくなったが、それがオブラクにとって誤算だった。はじめは股抜きに対応しようとしていたが、上を狙う姿勢になったので変えた。だから、あれだけ悔しがったんだと思う」

 的確な判断力と技術の高さが凝縮した一撃を、都並氏は「抜群に上手かった」と褒めちぎった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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