「少し距離を置く」今夏に2度目の引退をしたロッベンの現在の生活は?引退試合については「必要ないとは言わないが…」

2021年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今はただ、家族との時間を楽しみたい」

現在は家族との時間を楽しんでいるロッベン。ただ、仕事のオファーは殺到しているという。(C)Getty Images

 昨シーズン限りで二度目の引退した元オランダ代表MFアリエン・ロッベンが、古巣バイエルン・ミュンヘンの公式インタビューに応じ、現在の暮らしぶりについて語った。

 来月に38歳の誕生日を迎えるロッベンは、2019年5月に長らく主力として活躍したバイエルンで一度ユニホームを脱いだものの、翌年6月に16歳でプロデビューを飾ったフローニンヘンで、驚きの現役復帰を果たした。

 ただ、PSVとの開幕戦で先発するも、その試合で負傷し、長期に渡り戦線を離脱。結局、昨シーズンはリーグ戦7試合の出場に終わり、今年7月に「今日から僕は選手ではなく、FC(フローニンヘン)のサポーターになった」と発表していた。

 完全な幕引きからおよそ半年、現在は家族との時間を大切にしているようだ。

「いまは個人的に色んなスポーツをする以外は、ほとんど何もしていない。冬休みが終わってからは、長男のチームのコーチを引き受けることになっているけどね。時間をかけて、プロのサッカーから少し距離を置こうと考えていて、サッカーやテレビ関係などのオファーをたくさん受けるが、全て断っているんだ。今はただ、家族との時間を楽しみたい。将来どうなるかは分からないけどね」
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 バイエルン時代は「特別な時間だった」と語り、当時チームメイトだったフランク・リベリやフィリップ・ラームらとは今でも定期的に連絡を取り合っていると明かしたロッベンだが、「基本的にキャリアを振り返るタイプではない」と、独自の美学も追及している。

「たいてい聞かれたときだけ思い出すようにしているんだ。『君のキャリアは終了後、年を追うごとに輝かしいものなっていくだろう』と誰もが言っていたしね。私は今を生きているんだ。基本的に自分のキャリアにはとても感謝しているけどね」

 また、あくまで真剣勝負を好むレジェンドは、引退試合に対する持論も展開。用意された試合は好きではなく、ラストマッチはバイエルンでのブンデスリーガ最後のゲームで、最後のゴールも挙げた19年5月のフランクフルト戦だと断言している。

「誤解しないでほしい。記念試合が必要ないとは言わないが、手放しでは称賛できない。全てはショーなんだ。自然に、自発的に行なわれるものが好きだ。その方がいい。私の引退試合は、シンプルにフランクフルト戦だった」
 
 現役時代は黄金の左足を武器に世界中を沸かせたレフティが、再び表舞台に姿を見せるのはいつになるのか。指導者の道へ進むかどうかも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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