「一緒にプレーするのは難しい」マジョルカ指揮官が考える、劇的決勝弾の久保建英とイ・ガンインの“共存”

2021年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々にとって重要な存在でなければならない選手だが…」

久保(左)とイ・ガンイン(右)の同時起用について指揮官が言及した。(C)Getty Images

 現地時間12月4日に開催されたラ・リーガ第16節で、14位のマジョルカは2位のアトレティコ・マドリーと敵地で対戦。1-1で迎えた後半アディショナルタイムに値千金の一発を奪ったのは、前節に右膝の故障から約2か月ぶりに復帰を果たし、この日は74分から出場した久保建英だった。

 オフサイドぎりぎりで飛び出し、アンヘル・ロドリゲスからパスを受けると、そのままドリブルで独走。最後は左足のシュートで相手守護神ヤン・オブラクの股を抜き、鮮やかにネットを揺らして見せた。
【動画】名手オブラクの牙城を破る!久保建英が決めた独走からの劇的股抜き弾

 試合はこのまま2-1で終了。日本代表MFが、昨季王者を撃破し、リーグ戦直近7試合未勝利(2敗5分け)と苦しんでいたマジョルカをトンネルから脱出させる立役者となった。

 スペイン紙『AS』によれば、ルイス・ガルシア監督は、日本代表MFが勝負を決めた一戦をこう振り返っている。

「アンヘルがとてもよく見てパスを出し、クボがゴールを決めた。(敵地まで応援に)来てくれた人たちがたくさんのものを与えてくれた。ただ、みんな大興奮のようだけど、私は冷静だ。勝てなかったけど、チームが勝利に値するときのようにね。

 これまで上手くいっているのに勝てなかったり、ロスタイムの失点でポイントを落とし、試合を台無しにしてきたが、我々は悪い連鎖を断ち切ったと思う」
 
 また、スペイン人指揮官は、同じ20歳のレフティで何かと比較される韓国代表MFイ・ガンインと久保の起用法にも触れ、自身の考えの一端を明かしている。

「彼らは我々にとって重要な存在でなければならない選手だが、2人が一緒にプレーするのは難しいだろう。アントニオ(サンチェス)は(相手右SBのマルコス)ジョレンテに対し、素晴らしい守備をしていたし、私たちはベンチからピッチに入った選手がどのようにして数分を有効に使うかを知る必要がある。特定のグループがあるわけではなく、全てのミッドフィルダーが果敢にボールを要求している状態で、彼らの調子は良好だ」

 ヘタフェに在籍していた今年5月のレバンテ戦以来、202日ぶりのゴールを決めた久保。このゴールで勢いに乗っていけるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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