「絶対に相応しくない」メッシのバロンドール受賞にクロースらが猛批判!「今年は彼よりも上がいたはずだ」

2021年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシ本人もスピーチでレバンドフスキに言及

自身が持つ最多記録を更新する、7度目のバロンドール受賞を果たしたメッシ。(C)Getty Images

 専門誌『France Football』主催でその年の世界最優秀選手に贈られる、バロンドールの授賞式が現地時間11月29日にパリで開催され、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)が2年ぶりに受賞した。

 自身が持つ史上最多記録を7に更新する偉業には、世界中から賛辞が寄せられる一方で、コロナ禍のために選出なしとなった昨年の最有力候補であり、今年も次点に終わったポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)こそ戴冠に相応しいという声も少なくない。

 自身も1990年にバロンドールを獲得した経験を持つ元ドイツ代表MFローター・マテウスは、解説員を務める『Sky Sports Germany』で、昨季ブンデスリーガ新記録の41ゴールを奪ったレバンドフスキが敗れたことに疑問を呈している。

「正直なところ、今回の投票で世の中が分からなくなったよ。メッシをはじめ、ノミネートされた他の素晴らしい選手たちに敬意を表すが、レバンドフスキほどの価値を持つ人はいないだろう。

 昨年は受賞者なしとなったなかで、2020年に彼がバイエルンで獲得した全てのタイトルを見ても、他の追随を許さない存在だし、2021年だけでも他の人よりも優れていた。ゲルト・ミュラーの世紀の大記録を更新し、全ての大会で再び得点ランキングを引っ張り、国内外で誰よりもトップに立っているからね」
 
 また、英紙『Daily Mail』によれば、元ドイツ代表MFトニ・クロース(レアル・マドリー)が「絶対に相応しくない。今年は彼よりも上の選手がいたはずだ」と訴えれば、元スペイン代表GKイケル・カシージャスも、メッシが受賞するべきではなかったと、こう不満をぶちまけている。

「サッカーの賞を信じることがますます難しくなっている。メッシは最高の選手のひとりだが、シーズン後には誰が最も優れた選手なのかを知る必要がある。それほど難しいことではない」

 なお、メッシ本人は受賞スピーチで「昨年は君が勝者だった」と1歳下の後輩を気遣い、「フランス・フットボールが賞を与えるべきだと思う」と、異例の要求を行なっている。大賞を逃したレバンドフスキの活躍は、メッシの目にも圧倒的に映っていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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