チェルシーのアブラモビッチ・オーナーが久々に本拠地観戦をしていた! 約3年半のブランクが空いたワケ

2021年12月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

反ユダヤ主義撲滅キャンペーンに合わせて渡英

18-19シーズンにアゼルバイジャンで行なわれたEL決勝(アーセナル戦)を観戦するアブラモビッチ。(C)Getty Images

 11月28日に行なわれたビッグ6同士の注目の一戦、チェルシー対マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ第13節)は、両者ともにチャンスを活かしきれず1-1の痛み分けに終わった。

 英紙『The Athletic』などの現地メディアは、この試合にチェルシーのロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチが"久々に"観戦に訪れたことを報じた。

 2003年にチェルシーを買収したアブラモビッチは大のサッカー好きとして知られ、これまで本拠地スタンフォード・ブリッジのスタンドで幾度となく目撃されてきた。しかし、最近ではすっかりその姿を見る機会がなくなっていた。

 実は、同氏は18年4月にイギリスの滞在ビザを失効。再発行を申請したものの、同年に起こった元ロシアスパイ毒殺未遂事件を機に、ロシアとイギリスの関係が悪化したことからビザを取得できず。最近までイギリスに入国することができなかったのだ。
 
 そのため、イスラエルにルーツを持つアブラモビッチは、ビザなしでイギリスへの短期滞在が可能となる同国の国籍を取得。この度ロンドンで開催された反ユダヤ主義撲滅キャンペーンに合わせて渡英し、約3年半ぶりにスタンフォード・ブリッジに足を踏み入れたのだった。

 もちろん、この間もチェルシー愛は衰えておらず、19年にアゼルバイジャンのバクーで開催されたヨーロッパリーグ決勝(対アーセナル)や、今年5月にポルトで行なわれたチャンピオンズ・リーグ決勝(対マンチェスター・シティ)など、英国外での重要なゲームには観戦に訪れていた様子だ。

 今回、テレビカメラに抜かれることはなかったが、まもなく多くのチェルシー・ファンの前に、再びその姿を見せることになるはずだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事