新生・なでしこジャパンにエース岩渕真奈が感じたことは?「世界一を目指すと言うのは、まだ少し早い」

2021年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「意識の部分は日に日に共有できていると思う」

新チームで初出場した岩渕は、今後に向けての課題を口にした。※写真は会見中のスクリーンショット

 日本女子代表は日本時間11月30日、国際親善試合でオランダ女子代表と対戦。遠征先のオランダのハーグで行なわれた一戦は、0-0の引き分けに終わった。

 エースの岩渕真奈は、東京五輪後に発足した池田太監督の新体制では、今回の遠征が初参加。26日に行なわれたアイスランド戦では足首の状態などを鑑みて出場せず。オランダ戦でもベンチスタートとなったが、先発していた田中美南が相手と交錯し負傷。代わって38分からピッチに立った。

 新チームで初めての出場となった岩渕は、「(自身にとって)3週間弱ぶりに試合をして、自分がもっているものを100パーセント出せたかと言われるとそうでもないですが、そのなかで今できることはやれたかなと思います」と語り、試合をこう振り返った。

「自分自身プレーしているなかでも、ゴールを目指しつつも、ゴールが遠かった。点を取らないと勝てない」として、「今日はディフェンス陣は良かったと思う。こういう試合で勝ち切れなかったのは攻撃の選手として、責任も感じますし、もっともっとやるべきことがあると改めて感じました」
 
 チームの変化を感じたものの、世界を知るからこその厳しい目線も忘れていない。

「机上というか、意識の部分は日に日に共有できていると思う。ただ、結局それをいつやるの?というと、今日のようなゲームでしっかりとやれなかったら意味がないですし、個人的な感想として、今日のゲームは勝つべきだったと思う」と悔しさも露わにした。

 今後の目標を聞かれた岩渕はこう語った。

「もちろん毎試合勝って、そのなかで世界一という目標が見えてくるのが理想。自分が当たり前に世界一と言うべきだと思うのですが、正直やるべきことがたくさんあると感じている。

 今日の課題でもある、ゴールに向かうバリエーションだったり、個人個人のゴールへの意識というところから始めて、その先に大きな目標が見えたら良いなと思う。正直、今の段階で自分は世界一をこのチームで目指していますと言うのはまだ少し早いかなと思っています」

 新生なでしこジャパンは世界一を知るエースとともに、さらなるレベルアップを果たせるか。日本は来年1月にインドで開催されるワールドカップ予選兼アジアカップを戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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