カンプ・ノウのファンをピケが絶賛。指揮官交代を機にスポークスマンとしての“戦略”を変更か

2021年11月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

開幕当初は「これが現実だ」と嘆いていたが

発言力に秀でているバルサのピケ。(C)Getty Images

 近年のバルセロナで発言力に秀でた選手といえば、ジェラール・ピケをおいて他にいない。もともと備えているカリスマ性に加え、機微を捉える頭の良さがあり、その振る舞いはたびたびスポークスマンに例えられる。

 そんなピケが、チャンピオンズ・リーグ5節のベンフィカ戦の後、ファンの声援に対して「こんなカンプ・ノウは初めてだ。チームを取り巻く空気を変えるために重要な役割を果たしている」と絶賛のコメントを残していた。
 
 開幕当初は、「これが現実だ」という言葉に代表されるように、ロナルド・クーマン前監督と口を揃えるように、リオネル・メッシ退団後のチームが直面している状況の難しさを強調する発言に終始していたが、明らかに"戦略"を変えた印象だ。

 そのきっかけはもちろん、「現役時代はピッチ上でチームを指揮していた。今度は監督として同じ役割を果たそうとしている」と語るシャビの監督就任だ。「シャビのおかげでチームは自信を持ち、一人ひとりのモチベーションが高まっている」と明言する。

 まだまだ苦難の道は続きそうだが、チームのスポークスマン、ピケの発言のトーンがプラスに転じたことは、バルサにとって明るい兆しである。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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