【J1採点&寸評】松本×浦和|追いすがる松本を退け、浦和が無敗記録を「18」に伸ばす

2015年07月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

先制点を許したが1ゴールを決めた酒井は及第点の「6」。

【警告】松本=安藤(18分)、オビナ(65分) 浦和=関根(18分)、森脇(22分)、李(87分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】興梠慎三(浦和)

【試合内容】
 12分、森脇のクロスに武藤がヘッドで合わせて、浦和が幸先良く先制に成功する。ホームの松本はマンマーク戦術で焦れずに対応し、それ以上の失点を許さなかった。
 
 迎えた後半、52分に興梠が巧みな足技からシュートを突き刺し、浦和がリードを2点に広げる。厳しい状況に追い込まれた松本は攻撃の強度を上げ、酒井が同点弾を突き刺すも、反撃もここまで。
 
 終盤の松本の猛攻をしのぎ切った浦和が、確実に勝点3を上積みした。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・1節

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【チーム採点・寸評】
松本 5.5
浦和攻略として採用したマンマーク戦術は、まずまず機能。2点のビハインドを背負ってからは果敢に攻撃を仕掛け、酒井が同点弾を挙げるなど、決定機数では上回ったが、第1ステージから続く連敗を止めることはできなかった。
 
浦和 6.5
攻めあぐねる時間帯は少なくなかったが、チャンスを確実にモノにして第2ステージも白星スタート。終盤は攻め込まれたが、決定的なシュートがバーに救われるなど運も味方して勝利をもぎとった。
 
【松本|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 5.5
懸命なセービングも及ばず、2失点。素早いフィードで攻撃を後押しするなど、GKにできる限りのことはした。
 
DF
30 酒井隆介 6
前半は武藤をマンマークも、一瞬の隙を突かれゴールを許す。だが、62分にCKのチャンスに1点を返すと、さらに終盤にもセットプレーからオーバーヘッドでゴールを狙ったが、これは惜しくもバーに嫌われた。
 
4 飯田真輝 5.5
興梠に前を向かせない守備はほぼ完遂。持ち前の空中戦の強さを攻守両面で発揮したものの、失点を防ぐことはできなかった。
 
36 安藤 淳 5.5
前半はマンマーク戦術を用いるなか、自身は特定のマークを持たず、カバーリングに徹した。高い戦術理解度を示したが、勝利には導けず。
 
MF
3 田中隼磨 6
攻撃的にシフトした後半は、果敢な攻め上がりからチャンスを演出。ロスタイムの鋭い弾道のミドルは決まっていてもおかしくなかった。
 
23 工藤浩平 5.5
ボール扱いの上手さは評判どおり。ポジショニングも良く、攻撃に絶妙なアクセントを加えたが、相手に脅威を与えるまでには至らず。
 
17 飯尾竜太朗 5
対面の関根を監視し、目立った仕事をさせなかった。守備のタスクは全うしたが、攻撃面では良さを出せないまま、途中交代。
 
5 岩間雄大 5.5
身体を張ったシュートブロック、鋭い出足でピンチを未然に防ぐなど、持てる能力は見せた。局面の勝負も粘り強かっただけに、中盤の攻防を制したかった。
 
FW
11 喜山康平 5.5
3トップの右サイドと、左ウイングバックでプレー。19分の決定機など、フィニッシュに顔を出したが、ゴールを決めることはできず。

22 前田直輝 5.5
前半はCF、後半途中からはオビナと2トップを形成。ゴールはなかったが、身のこなしひとつで那須をかわして好機を作るなど、自慢の技術は浦和相手にも十分に通用した。

8 岩上祐三 5.5
豊富な運動量を駆使して、攻撃にも守備にも奮闘する姿と多彩なセットプレーはいつもどおり。ただ、その頑張りが結果につながらない……。
 
交代出場
FW
9 オビナ 5.5
槙野と迫力のあるマッチアップ。フィジカルを活かしてボールを収めるなど、基準点としては合格だが、ゴールは遠かった。
 
MF
39 阿部吉朗 5
終盤の押し込む展開のなか、同点弾を狙って精力的に走り回ったものの、チャンスも少なく、結果を出せなかった。
 
監督
反町康治 6
前半の徹底したマンマーク戦術は機能していた。それだけに、前半の失点が痛かったか。徐々に攻勢を強めたが、あと一歩が足りなかった。

次ページ相手のタイトなマークに関根、宇賀神の両サイドは機能せず。

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