徳島がアウェーで湘南に1-0と勝利! 勝点差は「0」となり、残留争いの行方は最終節へ

2021年11月27日 サッカーダイジェスト編集部

徳島がセットプレーから貴重なゴールを奪う

逆転残留へ向け、岸本武流(写真左)が重要な決勝点を決めた。写真:滝川敏之

 11月27日、J1リーグ37節の湘南ベルマーレ対徳島ヴォルティスがレモンガススタジアム平塚で行なわれ、徳島が1-0で勝利した。
 
 立ち上がりに攻勢に出たのは湘南だ。高い位置でボールを奪ってセットプレーを獲得し、タリクがヘディングでシュートを放つ。序盤にホームチームがゴールに迫った。
 
 その後は拮抗した展開が続く。最終ラインからボールをつなぐ徳島に安定感のある守備を見せた湘南だったが、一方で攻撃ではフィニッシュまでは持ち込めないシーンが散見された。
 
 対する徳島が決定機を迎える。21分、相手GK谷晃生のキックミスを拾った宮代大聖が左サイドの西谷和希にパスを送る。西谷は得意のドリブルでペナルティエリア内に侵入するが、相手DFの好守に阻まれた。
 
 ホームの湘南も反撃。34分、高い位置で田中聡がボールを回収し、即座にウェリントンへ縦パスを送ると、助っ人FWは勢いそのままにミドルレンジからシュートを打った。しかし、これは相手GKの好セーブに防がれた。
 
 良い流れを取り戻した湘南はさらに攻め続ける。36分、自陣でのポゼッションから岡本拓也と茨田陽生のワンツーで局面を打開。ドリブルからクロスをあげるも、果敢に飛び出した相手GKにキャッチされた。
 
 スコアレスで前半を終え、後半立ち上がりは湘南がチャンスを掴む。47分、クリアボールを回収した田中からウェリントンへパスをつなぎ、そこからタリクへスルーパスを供給する。タリクは鋭いクロスを上げ、こぼれ球に反応した岡本がミドルシュートを放ったが、大きく枠を外した。
 
 63分、湘南は町野修斗を、徳島は杉森考起とムシャガ・バケンガを投入すると試合が動く。

 66分にCKを獲得した徳島は、キッカーの岩尾憲が高精度のボールを送り、宮代がボレーで合わせる。シュートは相手GKに弾かれたが、混戦状態のなかで最後は岸本武流が押し込み、先制点を奪った。
 
 流れを変えたい湘南は79分、山田直輝と大橋祐紀を、85分に石原広教と古林将太を投入。しかし徳島の組織的な守備に苦戦し、同点には持ち込めなかった。
 
 結局、1点を最後まで守り抜いた徳島がアウェーで貴重な勝利を掴んだ。これで16位の湘南とJ2降格圏内である17位の徳島との勝点差は0に(得失点差で湘南が上回る)。残留争いの行方は最終節に持ち越された。
 
 次節、湘南はアウェーでガンバ大阪と、徳島はホームでサンフレッチェ広島と戦う。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

【J1第37節PHOTO】湘南0-1徳島|徳島が湘南に1-0の勝利!残留争いの行方は最終節へ
 
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