「極めて暴力的だ」リヨン対マルセイユが開始5分で中止に。MFパイエにファンの投げたペットボトルが直撃

2021年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

流血などには至らなかったが…

フィールド上で治療を受けるパイエ。(C)Getty Images

 現地時間11月21日、リーグ・アン第14節が行なわれ、リヨンとマルセイユが対戦した。しかし、この試合は開始わずか5分で中止となっている。

 理由はサポーターの暴挙によるものだ。マルセイユのディミトリ・パイエがCKでボールをセットしている際、背後から水の入ったペットボトルが投げ入れられ、側頭部を直撃。パイエは一瞬の硬直の後に芝に倒れこみ、両チームの選手とベンチは騒然となった。

 パイエは流血などには至らなかったものの、ピッチ上で治療を受ける間、主審はすべての選手、スタッフにロッカールームに引き返すように指示し、フィールドは無人に。現地メディア『RMC Sports』によれば、リヨン側は試合再開を望んでいたようだが、マルセイユ側が「安全が確保されていない」と拒否。主審もその意見を支持し、最終的には2時間後、試合は中止となった。
【動画】CKでボールをセットするパイエに、ペットボトルが投げつけられ、直撃。衝撃のシーンをチェック
 パイエは8月に開催されたニース対マルセイユ戦で観客に投げ入れられたペットボトルを投げ返したところ、サポーターがピッチに押し寄せる騒ぎとなり、中止となっている。

 現地メディアによれば、リヨンのジャン・ミシェル・オーラス会長は「パイエにはすぐに謝罪した。加害者はすぐに報告され、逮捕されている。この出来事が落ちついた末に試合が再開されることを願う」とコメントしたという。

 しかし、パイエが氷のうを当てながら去っていく際に、侮辱的な言動を受けたという報告もある。フランスのプロサッカーリーグ連盟(LFP)は同件について調査を進めており、懲戒委員会が立ち上がるとも報じられている。リーグ・アンでは同様のファンの暴挙によるトラブルが続いており、今後さらなる対策が求められる段階にありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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