現地時間11月17日、ブラジル代表DFダニエウ・アウベスがバルセロナでの再入団会見を行なった。

　ブラジルの名門サンパウロを退団後、フリーの状況が続いていたダニエウ・アウベスとバルセロナは12日、今シーズン終了後までの契約で合意したと発表。かつて2008年から在籍し、８年にわたって23度のタイトル奪取に貢献し、キャリアを通じて46ものタイトル獲得を誇るレジェンドが、５年半ぶりに古巣に戻ることとなった。

　バルサ公式は同日に行なわれた入団セレモニーの様子を公開。現地メディア『MARCA』によれば、熱狂的な１万人超のサポーターが詰めかけたカンプ・ノウは、喜びのチャントで溢れ返ったという。

　入団会見では、D・アウベスがアンドレス・イニエスタが背負っていた背番号「８」を継承することも発表され、「この背番号を付けることで、シンプルに、クラブに多くの功績を残してきた、偉大な選手に捧げる」とコメントしている。

　また、記者から「おかえりなさい。ずいぶんと変わりましたね？ 今のバルサで何を成し遂げたいですか」とジョーク混じりに質問されると、このように応えたという。

【動画】バルササポーターに大歓声で迎えられたダニエウ・アウベスのユニホーム姿！
 

「確かに、僕は前より髪の毛は少ないかもしれない。けれど、勝ちたいという気持ち、心は強いまま持ち続けている。バルセロナというクラブの歴史を僕は理解しているし、この（バルサ）カラーが示す意味も知っている。

　クラブの内部や外部、ロッカールーム、サポーターに対してはエネルギーと、バランスをもたらすことができると思う。このエネルギーは良い変化をもたらすと信じているし、僕にとっての目標だ」

　そして、ファンに向けての第一声では「オラ、クレのみなさん！」と呼びかけ、このように述べた。

「またここに来たよ。あなたたちはよく覚えているはずだ。最後に僕がマイクを握ったときのことだ。あの時は何も分からなかった。選手としての夢がどれだけ続くのか理解していなかった。でも、妻に言われたんだ。まだあの夢は終わっていないと。だから僕は今ここにいる」

　低迷が続くバルサには、監督としてかつてのレジェンド、シャビ・エルナンデスが帰還したばかりだ。「僕ら全員でバルサを本来の場所に戻さなければならない」と語った38歳ベテランの存在は、シャビに続くカンフル剤となるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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