「これで生きて帰れる」岡田武史が“ジョホールバルの歓喜”の秘話明かす「どんちゃん騒ぎとか、まったくなくて…」

2021年11月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選手も大変だったと思うよ、あの時は」

日本が初めてワールドカップの出場権を掴んだ、いわゆる“ジョホールバルの歓喜”。当時の日本代表を率いていた岡田氏は「帰りのバスはシーンとしていて」など、意外なエピソードを明かした。(C)SOCCER DIGEST

 日本代表は現地時間11月16日、敵地でオマーンと対戦。9月に行なわれたカタール・ワールドカップの初戦では0-1で敗れた因縁の相手だ。是が非でも勝ちたい"リベンジマッチ"を放送する『DAZN』でゲストに迎えられた元日本代表監督の岡田武史氏が、試合前に自身の代表時代の経験談を語った。

 実況の西岡明彦氏から「岡田さん、覚えていらっしゃいますか? 97年は、マレーシア・ジョホールバルで。あれがちょうど、11月16日」と、日本が初めてワールドカップ出場権を掴んだ、いわゆる"ジョホールバルの歓喜"について問われると、当時の日本代表を率いていた歴戦の指導者は、「言われるまで分からなかった」と応じ、次のように続ける。

「あの時はもう、ものすごいプレッシャーの中で、みんなやっていて、試合が終わって、帰りのバスはシーンとしていて。みんな、ホッとした、というだけで。

 今でも覚えているのは、ホテルに帰って、みんなレストランに集まって、シャンパンを抜いて、乾杯して。みんな疲れているだろうから、それぞれ食べて、部屋に帰っていった。どんちゃん騒ぎとか、まったくなくて。不思議だよね、今、思えば」
 
 最終予選で加茂周監督の解任を受け、途中就任し、難しい状況のなかで日本を初めて世界の舞台へと導いた岡田氏。偉業を果たした直後は、「これで生きて帰れる、ぐらいの感覚だったね。選手も大変だったと思うよ、あの時は」と振り返った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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