「地に足のついた素晴らしい選手」内田篤人が絶賛した日本代表メンバーは?「悩むレベルが高い」

2021年11月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「悩みどころを分かってくれる人がいて嬉しい」

自身と同じ右SBで研鑽を積む後輩を内田氏が称えた。 (C)DAZN/Suguru Saito

 元日本代表DFの内田篤人氏が"後輩"を絶賛した。

 鹿島アントラーズやシャルケで活躍した右SBは、DAZNで配信中の冠番組『内田篤人のFOOTBALL TIME』の中で、アーセナルで評価を高めている冨安健洋と対談。「右SB」について、語り合った。

 今夏にボローニャからイングランドの名門へとステップアップ移籍を果たした日本代表DFは、デビュー戦から右SBで8試合連続のスタメン出場。それまで開幕3連敗と散々だったチームの立て直しに寄与し、加入後の無敗記録(6勝2分け)を継続している。

 日本代表で担っているCBが本職の23歳が、右SBの先輩に「難しい」と明かしたのが攻撃参加だ。

「サイドハーフがひとりで行けちゃうタイプだと、行ったらスペースを消してしまう可能性もあるし、かといって行かないのも……。僕はパサーではなく、使われる側の選手なので、自分のことだけを考えれば行ってしまったほうが楽なんですよね。でも、二コラ・ペペとかが前にいると、ひとりで行けちゃうから、むしろ残ってリスクマネジメントしたりとか、使い分けを考えながらやっている感じですね」

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 内田氏も、「そこは僕も悩んでいた時期があった。サポートしないで、1対1やらせてあげたほうが活きるんじゃないかとか。とくにドリブラーの選手は、(ボールを)失うことが多いので、一緒に上がっちゃうと右サイドがガラガラになってしまう。そこらへんのバランスは気を付けていたかな」と同調。「悩みどころを分かってくれる人がいて嬉しいです」と語り、冨安の言葉に感心した様子だった。

「悩みがサイドバック。俺、センターバックだからとか、いまは自分のポジションじゃないけど、がんばってやってますぐらいだったら、『ふ~ん』という感じだったけど、悩むレベルが高い。素晴らしい」

 さらに、内田氏から「今後は日本のディフェンスリーダーを冨安選手が担っていくと言われていますが、そういう自負とか責任感はありますか」と尋ねられると、「まだないですね」と本音を明かしている。

「周りがそういってくださってるのは分かるし、そうなっていけなければならないのも分かりますけど、まずは自分のことに集中して、という段階。まだ余裕はないので、余裕が出てくるようになれば、周りのことを気にして、というふうになっていくのかなと思います」

 この冷静に自分を分析した返答に、内田氏は「地に足がへばりついた、素晴らしい選手ですね」と絶賛した。

 代表ではCB、クラブではSBで躍動するホープはどこまで成長し続けるのか。今後も目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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