「技術面では追いつくことができている」相洋キャプテンが強豪・桐光学園との決勝で感じた手ごたえ【選手権予選】

2021年11月13日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「もっともっと成長していきたい」

相洋のキャプテン後藤が、選手権予選決勝後に自信を口にした。写真:滝川敏之

「技術面では追いつくことができていると思う」

 0-2で敗れた選手権・神奈川予選決勝の試合後、対戦相手である桐光学園との差を訊かれた相洋のキャプテン後藤康介はそう自信を口にした。

 選手権本大会出場校を決める神奈川決勝が11月13日、快晴のなか等々力陸上競技場で行なわれた。5年ぶりにファイナルへと勝ち進んだ相洋の相手は、県勢最多となる11回の優勝を誇る桐光学園だった。

 試合は、綱島陽介監督が「入りは悪くなかった」と語ったように、強豪を相手に相洋が立ち上がりからアグレッシブな攻めの姿勢を見せた。しかし前半8分、一瞬の隙を突かれて先制点を献上。早い時間帯に失点はしたものの、慌てることなくコンパクトな守備を継続させると、FKやロングスローなど、得意のセットプレーから何度も決定機を作った。

 相手のカウンターには、守備陣が身体を張ってブロック。粘り強く守っていたが、後半30分にファーサイドに流れたクロスの折り返しを桐光学園の豊田怜央にヘディングで押し込まれ、2点のリードをつけられたまま無情にも試合終了の笛が鳴った。
 
 目標とする選手権初出場へ、あと一歩のところで届かなかったが、指揮官は「子どもたちは持てる力をすべて出し切ってくれて、チャンスも数多く作ってくれて、本当によくやってくれた」と、最後まで走り抜いた選手たちを称えた。

 キャプテンマークを巻いて最終ラインからチームを鼓舞し続けた後藤は、「やっぱり優勝に対しての気持ちが、相手のほうが上回っていた。相手のディフェンスラインを崩すことができなかった」と敗因を分析。ただそのなかで、技術面では桐光学園に負けていなかったと手ごたえを示した。

 最終学年の後藤にとって、これが最後の選手権への挑戦となった。これまで切磋琢磨してきた後輩へは、「年間通して、常に本気で練習に取り組んでほしい」と檄。高校卒業後は大学へ進学してサッカーを続ける予定で、「もっともっと成長していきたい」と輝かしい将来へ向け、力強く意気込みを語った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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