「冷や汗勝利」韓国メディアが日本の“辛勝”を広く報道。CB冨安&吉田を高く評価も… 攻撃は「鋭さがなかった」と指摘

2021年11月12日 ピッチコミュニケーションズ

「森保一監督はひとまず瀬戸際を乗り切った」

日本は9月の中国戦以来となるクリーンシートを達成。韓国メディアは冨安ら守備陣の働きを評価した。(C)JFA

 日本代表がベトナム代表に辛勝したニュースは韓国でも広く伝えられている。

 ベトナムの首都ハノイで行なわれたカタール・ワールドカップのアジア最終予選。日本は17分に決めたMF伊東純也のゴールが決勝点となり、アウェーで1-0の勝利を収めた。

 日本が最終予選敗退の危機に陥っていることもあってか、韓国国内でも多くのメディアが以下のような見出しで結果を速報した。

「危機の日本、ベトナムに1-0辛勝… 4位→3位跳躍」(総合メディア『Mydaily』)
「"伊東決勝ゴール"日本、ベトナムを1-0で制圧… 3位UP」(サッカー専門メディア『インターフットボール』)
「日本が脱落の危機克服、ベトナムに1-0勝利」(スポーツ&芸能メディア『スポータル・コリア』)

 ほかでは、経済メディア『MoneyS』が「成績不振で連日解任の声を浴びている森保一監督はひとまず瀬戸際を乗り切った」と、森保監督が首の皮一枚つないだことを報じ、ニュースメディア『デイリーアン』は「日本サッカーがベトナムに冷や汗勝利を収め、ワールドカップ本大会出場への希望を育てた」と報じた。
 
 9月の中国戦以来、無失点を達成した守備陣を評価する見方もあった。サッカー専門メディア『FOOTBALLIST』は「闘志見せたパク・ハンソのベトナム、それでも日本の"欧州組守備陣"の壁は高かった」と見出しを打ち、次のように伝えた。

「(ベトナムは)日本の欧州組守備陣を越えることはできなかった。闘志は良かったが、日本の両センターバックの冨安健洋、吉田麻也との実力差はハッキリしていた。フィジカルで圧倒され、ドリブル突破も成功しなかった。遠い距離からミドルシュートを試みたが、威力が落ち、ゴールポストの上へ高く飛ぶだけだった」

 一方、スポーツ専門メディア『SPOTV NEWS』はわずか1ゴールに終わった日本の得点力を指摘。「日本は全体的に試合をリードしたが、攻撃に鋭さはなかった。75分には柴崎岳と古橋亨梧を投入して攻撃を強化したが、望んでいた追加点は生まれなかった。結局、試合は日本が1-0で勝利したが、複数得点が必要だった日本にとっては惜しい結果だった」と分析している。
 

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