「とにかく相手の前に」が奏功した決勝弾。殊勲の伊東純也が“追加点の取り消し”についても言及

2021年11月12日 サッカーダイジェスト編集部

「拓実から良いボールが来ました。あとは押し込むだけでした」

殊勲の決勝点を決めた伊東が、追加点の取り消しについても言及した。写真提供:JFA

 カタール・ワールドカップ・アジア最終予選のベトナム戦で、均衡を破ったのは伊東純也の一発だった。

 17分、大迫勇也のパスに反応した南野拓実が左サイドを抜け出し、グラウンダーのクロスを送る。これに反応した伊東はゴール前に走り込んで左足で押し込み、ネットを揺らした。

 結局、この一発が決勝弾となり、1-0の勝利に貢献した伊東は、ゴールシーンを次のように振り返った。

「カウンター気味のなか、拓実が上手く裏に抜けたので、とにかく相手の前に入ろうと。そこで早いボールがほしいと思ったら、ちょうど拓実から良いボールが来ました。あとは押し込むだけでした」
 
 自慢の快速を生かし、「とにかく相手の前に」抜け出したランニングが奏功した決勝弾だった。そして得点で勢いに乗った伊東は、またしても好プレーを見せる。

 40分、カウンターから左サイドをドリブルで運んだ伊東は、カットインしながらペナルティエリア内に侵入すると、右足を一閃。強烈なシュートで追加点が"一時は"決まったかに思われたが、これはVAR判定によって取り消されてしまった。

 "追加点の取り消し"について伊東は「まあ別にしょうがないなと思いました」と言及。とはいえ、見事なシュートだった事実に変わりなく、自らも「カットインして打てるなと思ったので、思い切って打ったら、良いコースに行きました」と振り返った。

 そして伊東は、主戦場の右サイドとは逆となる左サイドからの仕掛けについて、こんなことも語っていた。

「いつもやっているサイドではないので得意ではないですけど、右利きなのでカットインしたらシュートを打ちやすい。それが上手くハマったと思います」

 次戦のオマーン戦では、今度こそカットインシュートを仕留められるか。「(次は)しっかりゴールに結び付けたい」と話す伊東のプレーに注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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