【選手権予選】前回日本一、山梨学院がPK戦で凱歌! 富山一、仙台育英、宮崎日大など新たに6つの代表校が“第100回大会”へ!

2021年11月06日 高校サッカーダイジェスト編集部

本大会行きを懸けた壮絶なバトルがそこかしこで

2年連続で死闘を繰り広げた宮崎日大と鵬翔。前者が延長戦にもつれ込む好勝負を制した。(C)SOCCER DIGEST

 11月6日、第100回全国高校サッカー選手権大会の地区予選が開催され、新たに6校が本大会へ名乗りを上げた。

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 山梨決勝は、昨年度の第99回大会で日本一に輝いた山梨学院が、県内最多34回の出場を誇る伝統校・韮崎と相まみえた。

 序盤からペースを握って押し込んだ山梨学院だったが、韮崎の組織的な守備をなかなか崩せない。後半の終盤は猛攻を仕掛け、32分にはロングスローの流れから山口がシュートを放つがGKに阻まれる。すると、スコアレスで突入した延長戦の後半3分、セットプレーから交代で入ったばかりの平井にゴールを許し、リードを奪われてしまう。

 しかし、全国王者は諦めない。残り時間2分で右サイドからのクロスを注目のFW茂木が執念のヘッドで押し込み、土壇場で同点に追いつく。PK戦ではGK山田が韮崎の1本目をストップ。5人全員が決めた山梨学院が5‐3でこの勝負を制し、2年連続8回目の出場を果たした。

 2年連続で同じ顔合わせとなった宮崎決勝は、宮崎日大が鵬翔に競り勝った。序盤からアグレッシブな攻防戦が繰り広げられた熱戦は、前半27分に鵬翔が均衡を破る。味方からの長い球を重満が頭ですらし、抜け出したエース佐藤が相手GKとの1対1を制した。だが、宮崎日大も負けてはいない。自慢の流麗なパスワークで盛り返し、後半18分に試合を振り出しに戻す。兼本のスルーパスに呼応した関本が倒れ込みながらゴールに流し込んだ。

 1-1で延長戦に突入した激闘で、異彩を放ったのが宮崎日大の四本だ。まず延長前半2分に左サイド兼本のクロスにパワフルヘッドで合わせて逆転弾を決めると、その4分後には左サイドから狙いすました豪快ミドルを蹴り込んだ。昨年に続いて接戦を3-1でモノにした宮崎日大が、2年連続2回目の出場切符を引き寄せた。
 

 4年連続で同一カードとなった仙台育英と聖和学園の宮城決勝は、2-0で仙台育英が勝利を収めた。前半11分にFKからのこぼれ球を押し込んで先制点を挙げた佐藤は、同20分にも左からのクロスに打点の高いヘッドで合わせ、この日2点目をゲット。後半は追加点こそ奪えなかったが、強度の高い守備で相手の反撃を封じ込んだ仙台育英が、5年連続36回目の本大会出場を果たした。

 富山決勝では、予選7連覇を狙う富山一と17年ぶりにファイナルへ駒を進めた富山工が激突。立ち上がりから攻勢を強める富山一は、富山工の出足の鋭い守備に苦戦するも、後半34分にゴール前のこぼれ球を吉田が押し込んで決勝ゴールとした。1-0で辛くも凱歌を上げた富山一が、7年連続32回目となる本大会行きを決めている。

【第100回選手権】出場決定校&各都道府県予選・決勝スケジュール一覧
 

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