指導者ライセンス緩和で内田篤人、中村憲剛が「3年後にはJの監督ができる」 JFAの反町技術委員長が可能性を示唆

2021年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本代表20試合以上出場でA級取得に必要な指導実績を緩和

ロールモデルコーチを務める内田篤人(左)と中村憲剛(右)。(C)SOCCER DIGEST

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は11月5日、同日行なわれた技術委員会後に取材に応じ、指導者ライセンスの取得条件を一部緩和することを報告。現在、世代別日本代表のロールモデルコーチを務める、内田篤人氏、中村憲剛氏らが、「3年後にはJの監督ができる」可能性があると語った。

 現行の指導者ライセンス制度では、B級取得者がA級を受講するためには1年以上の指導実績が必要となる。今回の改正ではその「1年以上の指導実績」が日本代表で20試合以上出場歴を有する場合免除されるという。

 反町技術委員長は、B級ライセンス取得時の成績が優秀であればという前提条件のもと、現在B級ライセンス養成講習会を受講している内田氏、中村氏などの代表経験者が指導者を目指すことを期待し、「来年にA、再来年S、3年後にはJの監督ができる」という可能性を語った。
 
 背景には、若手指導者の不足があるという。

 反町技術委員長は、「今のJリーグの監督を見ても30代はほぼいないんじゃないかな」と危惧。自身がアルビレックス新潟で指導者の道に進んだときは36歳だったとし、「今は50歳前後が多い状況なので、ドイツのように30代や40代前半の指導者がJを引っ張っていってもらいたい。選手のキャリアを含めたなかで、少しスピードアップするように考えて決まった」と明かした。

「もちろん指導実績があるのに越したことはない。自分も指導実績を積みながらSまでたどり着いたという経験もある」という一方で、「指導にはある程度センスも必要」として、才能ある若手指導者のバックアップに前向きな姿勢を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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