サイドハーフとシャドー。アビスパ金森健志が2つの異なるポジションで発揮する戦闘力

2021年11月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

次節の大分戦では「必ず得点に絡めるプレーをしたい」

サイドハーフとシャドーをこなす金森。どちらのポジションを好むかを訊けば「どっちでも」と答える。(C)SOCCER DIGEST

 4-4-2ならサイドハーフ。3-4-2-1ならシャドー。金森健志は、どちらのポジションでより生きるのか。

 4-4-2をベースとするアビスパ福岡は、前節の北海道コンサドーレ札幌戦では、今季初めて3-4-2-1で試合に臨んだ。結果は0-0のスコアレスドロー。長谷部茂利監督は「それなりにできたのではないか」と手応えを口にし、金森も「すごく良い形で試合を通して、できていました」と振り返る。

 サイドハーフでの金森は、持ち前の馬力あるプレーを武器に、攻守の両局面でハードワークをこなす。「得点以外の攻撃のところだったり、守備もしっかりとこなす。やることは多いですね」と本人は言う。

 精力的に動き回り、「得点以外でも勝利につながるプレー」を意識し、サイドでアップダウンを繰り返す。「重要なポジションだと思っています」という強い責任感がある。

 一方、シャドーでの役割についてはどう考えているのか。

「よりゴールの近くでプレーできるので、シュートを打てる機会も増えてくる。チャンスメイクと運動量も求められるので、自分としては適正ポジションで、(3-4-2-1は)自分の力を発揮できるフォーメーションだと思います」
 
 もちろん、高い位置でのプレッシングなど守備面のタスクはあり、それをハイレベルにこなす技量を備えているが、「ボールを触る回数が増えると思いますし、より攻撃に力を出せる」とイメージする。

 いずれにしても、「前目の選手としては得点に絡まなければいけない」ということは変わらない。27歳のアタッカーは「しっかりと仕留める。最後のところで"違い"を出せるように」と気合いを入れる。

 11月3日にホームで迎える次節の大分トリニータ戦に向けては「必ず得点に絡めるプレーをしたい」。サイドハーフでもシャドーでも、決定的な仕事でチームを勝利に導く活躍を期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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