ミランのステーファノ・ピオーリ監督が、ズラタン・イブラヒモビッチ加入後の自身の変化について語った。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』が10月29日付けで伝えている。

　イブラヒモビッチは、2019年１2月に８シーズンぶりにミランへ復帰以降、主砲としてゴールを量産するだけでなく、類まれなキャプテンシーで勝利のメンタリティを植え付けるなど、チームを牽引。今シーズンも左膝の手術による出遅れやアキレス腱の問題での再離脱がありながら、出場した試合では衰え知らずのパフォーマンスでファンを魅了している。

　ピオーリ監督は『DAZN』のインタビューで、そんなスウェーデンの王を象徴するエピソードを明かしている。

「試合前（と試合後）に言葉をかけることは、最も重要なことのひとつだが、今は試合後に何も言わない。イブラが来てからは、ロッカールームに入る回数が減ったんだ。試合後は、特別なことがない限り、私は介入することはなく、次の日を待つよ」

　その存在感を絶賛するイタリア人指揮官は続けて、イブラヒモビッチがもたらすメンタル面でのプラス効果をこう説明している。
 

「彼には精神的な強さがある。あらゆることをやってのけたにもかかわらず、自分がチャンピオンであり、主人公であることを証明したいと思っている。困難と苦痛を克服するためにどのように取り組んでいるかを見てくれ。彼は自分の中に信じられないほどのモチベーションを持っていて、それをみんなに伝えている。

　ズラタンは自分自身に多くのことを要求しているため、他の人にも多くのことを要求している。彼はレベルを上げ、他の人は彼を自分を成長させることができる仲間として認識している」

　今月３日に40歳の誕生日を迎えると、今シーズン初先発となった23日のボローニャ戦で早速セリエA史上４人目の40代スコアラーとなったイブラヒモビッチ。現在、首位ナポリと同勝点で２位と好位置につけるチームに、11シーズンぶりのスクデットをもたらすことはできるか。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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