「ヒデとはやりたくない」元日本代表の城彰二が中田英寿との“口論”を回顧!「おい城、追いつけよと怒られて…」

2021年10月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「俊輔や伸二とは真逆」

アトランタ五輪で共闘した城(9番)と中田(左端)。(C)Getty Images

 元日本代表FWの城彰二氏が、1996年のアトランタ・オリンピックや98年のフランス・ワールドカップで共闘したMF中田英寿について言及した。 

 現在は解説者として活躍している城氏は10月26日に、自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。中田の十八番である"キラーパス"について語った。

「小野伸二や中村俊輔は、走っていたらピタッと足下に来るようなパスを出せる。彼らを信じて走っていれば、おのずといいプレーができるようなイメージ。繊細なパスを出せる」

 まず、日本を代表するテクニシャンである小野と中村のパスについてそう解説した城氏は、「ヒデは真逆だよ。このボールにお前が合わせろというパス。内腱筋が強いからインサイドパスもパーンと来る」とコメント。練習中にたびたび言い合いになったことを明かした。

「俺は足が速かったわけじゃないから、練習で(中田のパスに)追いつけない。そしたら怒るわけよ。『おい城、追いつけよ』みたいな。こっちも『追いつかねぇよ。お前が(追いつくように)出せよ』と。あいつは絶対曲げなかったけど」

 日本代表で35試合に出場して7ゴールを挙げたストライカーは、「あいつのこだわりとしては、究極のところを狙っている。通れば、触った瞬間にディフェンダーをかわしていけるような。だからパススピードもすごい。受け手としては、いらないパス。俊輔や伸二とやりたい(笑)。ヒデとはやりたくない」と冗談を交えて話している。

【動画】アトランタ五輪での中田英寿と西野朗監督の衝突について語る城彰二
 それでも、何とかそのパスに合わせようと、必死に努力をしたという。「究極のパスで、こちらもディフェンダーとぎりぎりの駆け引きになるから勉強させられた。足が遅いしね。ただ、やっているうちに合ってきた。彼も城は出しやすいと言ってくれていた」と続けている。

「海外に行ったら、それが当たり前だった。スペインでも鬼パスみたいなのが出てきて、追いつけなかったら怒られた。彼もそれぐらい(世界基準で)こだわっていた」

 日本が初のワールドカップ出場を決めたイラン戦、いわゆる「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれる歴史的一戦で、中田のクロスから値千金の同点ゴールを決めた城氏は、こう締めくくっている。

「伸二や俊輔、名波(浩)さんのようなパスの方が楽だけど、どちらがチャンスを作れていたかと言ったら、ヒデのほうだったかもしれない」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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