【第2ステージ展望】浦和編|まず狙うは大宮の21試合連続無敗記録の更新。もちろん一番欲しいのは「年間優勝」!

2015年07月03日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

【第1S総括】無敗のステージ制覇を達成したが、誰も満足はしていない。

武藤(19番)は第1ステージ最終節の新潟戦でも2ゴール。その勢いは止まらない。一方、槙野(5番)は「特に複数失点の試合を減らすこと」を第2ステージのテーマに掲げる。 写真:サッカーダイジェスト

 J1第1ステージは浦和の無敗優勝で幕を閉じたが、前半戦の17試合を全18チームはいかに戦ったのか?
 
『サッカーダイジェスト』の各チーム担当記者が、6月27日で最終節を迎えた第1ステージを振り返り総括するとともに、第2ステージに向けた各チームの動きと見どころを解説する。
 
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浦和レッズ
第1S成績:1位 勝点:41 12勝5分0敗 39得点・17失点
 
ポイント1)第1ステージの出来を点数で表わすと?
 
85
 
 ACLのグループステージ敗戦の悔しさを糧にして、17試合無敗のJ新記録でステージ制覇を達成した。「この記録をどれだけ伸ばせるか。自分たちとしても楽しみ」と興梠は語るが、まず狙いたいのが大宮が12年9月からシーズンを挟んで記録した21試合連続無敗の更新。もちろん、なによりクラブに携わる誰もが欲しているのは年間王者のタイトルだ。
 
 第1ステージで、これまでにない推進力をもたらしたのがWBの関根とシャドーの武藤だった。ボールを持つと必ず一旦前へ仕掛けることで、チームを"前向き"にしてきた。さらにステージの終盤戦では、柏木と興梠のホットラインが機能し出したのも好材料に挙げられる。柏木は「サイドからも中央からも崩すのが理想。そのためにも自分がもっとボールに触れ、パスを散らしていきたい」と語るが、その領域に着々と踏み出している。
 
 一方、槙野が課題に挙げたのが失点数だ。「目標は15失点以下だった。複数失点が増えたのは課題。ただ、そういった問題点が見えたこともプラスに捉え、前向きに取り組めている」と語る。
 
ポイント2)第1ステージのチームMVPは?
 
武藤雄樹(FW
 
 シーズン序盤は控えに甘んじていたが、石原の負傷離脱に伴いレギュラーに定着した。積極的にゴール前へ顔を出すプレーがミシャスタイルとフィットし、チーム最多8得点を決めた。すでに仙台時代の4年間の通算6ゴールを上回っている。
 
ポイント3)第2ステージでの巻き返しや台頭が期待される選手は?
 
高木俊幸(FW)
 
 第1ステージ最終節の新潟戦では、武藤と代わって途中出場し、約20分間の出場時間が与えられた。結局、そこでは見せ場を作れなかったが、無回転FKや高速かつテクニカルなドリブル突破など、彼にしかない武器もある。梅崎のようにWBにも対応できるようになると、出場機会も増えるはずだ。
 
 
 

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